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理学療法士園部俊晴のブログ

梨状筋の過緊張に対する2つのストレッチ

皆さんは関節肢位を考慮して操作を行っていますか?

臨床で梨状筋に過緊張を伴っている事は非常に多いです。

その場合、ストレッチングを行う際、私は2つのタイプでストレッチングの仕方を分けています。

 

1つ目は、大腿骨前捻角が大きく、立位でスクリンティングを伴っていて、股関節内旋優位に使うタイプです。若い女性に多いです。

2つ目は、大腿骨前捻角が小さく、立位で膝蓋骨が外側を向き、股関節外旋優位に使うタイプです。中高年に多いです。

 

ストレッチングの具体的な方法として、1つ目のタイプの場合、私は屈曲・外旋を主体にストレッチングを加えます。

そして、2つ目のタイプの場合、伸展・内旋を主体にストレッチングを加えます。

このように2つに分けてストレッチングをする理由はいくつかあるのですが、まずは梨状筋が外旋でも、内旋でも、なぜ伸張されるのか、その意味を解説していきます。

 

教科書に載っている筋肉の作用は、あくまでも安静肢位での作用であることが多いです。

しかし、実際には関節の角度が変わることで作用が逆転するようなことはたくさんあるんです。

そこで今回のブログでは、関節肢位を考慮する重要性について梨状筋の例に解説したいと思います。

 

まずは解剖学を復習しておきましょう。

梨状筋は仙骨前面より起始し、大坐骨孔を通り、骨盤の外に出て大転子尖端の後縁に付着します。梨状筋は股関節の後方を走行することから、股関節外旋に作用することは誰でも分かると思います。

しかし、梨状筋の特徴として、股関節屈伸の角度によって回旋作用が変化するんです。

 

このことを理解するために下図を見てください。

股関節伸展0°では回旋中心の後方を通るため股関節外旋に作用します(下図a)。

一方、股関節屈曲 70°以上では回旋中心の前方を通るため股関節内旋に作用します(下図b)。

つまり、梨状筋の選択的収縮・伸張操作を行う際には、これらの解剖学的特徴を考慮する必要があります。

 

いかがでしょうか。

解剖に沿って関節肢位を考慮する重要性が分かっていただけたと思います。

このことが分かると、その可動域制限は何筋によるものなのか、その筋を緩ませるにはどのような肢位で、どのような運動したらよいのかなど見えてくることがあると思います。

 

ぜひ、臨床で試してみてください。

いつも最後までご覧いただきありがとうございます。

 

推薦セミナー

LIVEセミナー/ZOOM【土屋元明先生・向井重貴先生・相馬啓太先生】UGOITA特別シリーズセミナー 外来整形外科疾患に対するリハビリの新たな可能性

講 師:土屋元明先生・向井重貴先生・相馬啓太先生

開催日:2024年12月14日(土) 18:00~21:30

 

概要

「一歩踏み出すセラピストへ:独立・開業のための実践アドバイス」18:00~19:00
土屋元明先生

生涯、同じ場所で働くという時代から、様々な場所で働くという時代になりました。私の周りにも副業、フリーランス、開業と独立して働いているセラピストは多いです。
現に、『私もいつかは独立したい。一人ひとりにもっと、じっくりと丁寧に向き合って、臨床を行いたい』とお考えの方も多いのではないでしょうか。
そんな、働き方について考えているあなたに、私から独立・開業のための実践的なアドバイスをお伝えします。大切なのは技術でしょうか?集客でしょうか?はたまた行動力でしょうか?2016年に独立して現在まで働いてきた私の考えと、ちょっとした臨床で活きる考え方や技術を公開いたします。
独立しないセラピストにとっても「人生設計を改めて考えるきっかけ」になると思いますので、皆様のご参加お待ちしております。

【セミナー内容】
●開業に向いているセラピストとは?
●開業前に準備すべきことは?
●開業時に直面するリアルな課題とは?
●保険内と保険外の技術、どう違うのか?
●開業だけが選択肢じゃない?

【到達目標】
1.自分の人生設計を考えるための機会を作る
2.来年の4月までに、人生設計をして簡単な行動を起こす
3.技術の活かし方を理解し、明日から実践してみる

「膝関節疾患を末梢神経×力学を軸にした理学療法」19:00~20:00
向井重貴先生

「末梢神経障害」と聞くと、多くのセラピストは、手術や外傷をきっかけとして、感覚障害、疼痛、筋力低下、筋萎縮、深部腱反射の低下などが発生した状態を想像するかもしれません。しかし、末梢神経障害は必ずしも手術や外傷といった明確なきっかけがなくても、私たちが臨床でありふれて遭遇する病態であり、実は非常に一般的なものなのです。
2023年より臨床現場で”末梢神経を中心に据えた理学療法”の考え方に触れる機会を得てから、私はそのことに気づかされました。末梢神経に焦点を当てたアプローチを実施してみると、痛みの軽減、可動域制限の改善、そして筋力発揮の向上が見られ、それに伴いアライメントの改善することを臨床現場で経験します。
さらに、インソールを用いた力学的アプローチによって、末梢神経の負担を軽減し、末梢神経性の痛みを改善することも経験しています。
今回の講演では、末梢神経と力学の2つの視点から、私が実際に臨床で行っている理学療法の展開についてお伝えします。

【セミナー内容】
1.末梢神経×力学の重要性
末梢神経と力学の相互関係と、その重要性を解説します。
2 .末梢神経中心のアプローチによる機能障害の改善
末梢神経へのアプローチが、可動域、筋力の改善にどのように寄与するかを学びます。

【到達目標】
1.末梢神経と力学の相互関係の理解
末梢神経と力学の重要な関係性を理解し、臨床において応用する知識を習得します。
2.末梢神経アプローチによる機能改善の知識習得
末梢神経を中心としたアプローチを実践し、痛みや機能障害の改善に必要な知識を身につけます。

「膝関節疾患を1単位で効果的に診るために私たちが実践すべきこと」20:00~21:00
相馬啓太先生

膝関節の痛みは、私たちの臨床でとても多く遭遇します。理学療法士や柔道整復師など、医療者であるならば膝関節疾患は必ず対応が必要なります。しかし、あなたは膝の痛みを診るとき、“どの組織が痛みを拾っている”と明確に回答できるでしょうか? また、“どのような力学的負荷が加わっているから痛みが出ている”かを明確に答えることはできますか?病院やクリニックでは1単位で問診して、評価して、治療して、、、と時間内に終わらずに痛みの改善も得られないままその日の診療を終わりにするといった経験は皆さん少なからずあるのではないでしょうか。
今回は園部先生の研修を受けている私が、「園部俊晴の臨床 膝関節」の書籍を読んで、その書籍の内容を実際に1単位でどのように臨床応用しているのかを私なりの視点で初学者向けにお話させていただきます。少しでも臨床現場で働いている皆様のお役に立てるような講演ができればと思います。
ご参加、ぜひお待ちしております。

【セミナー内容】
1.仮説・検証作業の重要性
2.疼痛部位の確認と第3水準の評価
3.徒手での滑走操作による組織学的アプローチ
4.インソールパッドによる力学的アプローチ

【到達目標】
1.膝関節の解剖や機能解剖を理解する
2.各疼痛部位に対する病態を理解する
3.各疼痛部位に対する滑走操作を行えるようにする
4.インソールの効果を確認する

コラボアンサー 21:00~21:30

 

応募はこちらから

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LIVEセミナー/ZOOM【赤羽根良和先生】脊柱・骨盤帯の可動性をこう改善する

講 師:赤羽根良和先生

開催日:2024年12月21日(土) 17:30~20:30

 

概要

運動器診療において、痛みの改善は最も重要な課題です。近年、超音波診断技術や超音波ガイド下注射の普及により、痛みの原因となる組織をより正確に特定できるようになりました。それに伴い、セラピストにも痛みの原因となる組織の滑走性を改善する高度な技術が求められています。

しかし、局所の滑走性を改善しても、効果が持続しない場合もあります。そのような状況に直面したとき、どのように治療戦略を見直すべきでしょうか?また、どの関節に注目すべきでしょうか?

私はこれまでの講演で、「ICA拘縮理論」を提唱してきました。この理論の「A」はAdjacentを意味し、隣接関節を指します。隣接関節に拘縮が生じると、その周辺組織に負担がかかるという考え方です。具体例としては、Hip-Spine SyndromeやKnee-Spine Syndromeが挙げられます。

脊柱や骨盤帯の可動性が低下すると、隣接する関節にも負担がかかります。今回の講演では、脊柱・骨盤帯の関節運動の基礎知識を確認しながら、その関節の評価方法、アプローチ方法について紹介します。このアプローチを身につけることで、これまで改善できなかった痛みの解消につながる新たな糸口が見つかるでしょう。

12月21日のライブセミナーでは、この理論を臨床的な視点から詳しく解説し、12月22日の実技セッションではその技術を実際に習得いただけます。痛みを根本から解消するための新しい治療戦略を学ぶ絶好の機会です。ぜひご参加ください。

実技セミナーはこちら
【赤羽根良和先生】脊柱・骨盤帯の可動性をこう改善する(実技セミナー)

 

応募はこちらから

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https://seminar.ugoitalab.com/event/20241221z/

 

LIVEセミナー/ZOOM【小野志操先生】肩関節における臨床症状とエビデンスの接点〜痛みを改善するために小野先生はこう考えてこう治療する〜

講 師:小野志操先生

開催日:2025年1月12日(日) 10:00~13:00

 

概要

肩関節に対する理学療法を行う際に苦慮する症状の主たるものとして、①可動域制限、②肩前方部痛、③肩上方部痛、等が挙げられると思います。
これら症状の中でも痛みを改善することが難しいと感じている方が多いのではないでしょうか。

ほとんどの症例で、関節可動域が改善していく中で痛みが改善していくケースが多い訳ですが、「関節可動域改善」=「疼痛軽減」と考えてしまっているのではないでしょうか?

本質的なことを言えば、『関節可動域制限の原因となっている軟部組織』と『運動時痛の原因となっている軟部組織』が同じであれば、『その軟部組織の性状が元あった状態に近づくような操作を加えていくことで、関節可動域も疼痛も改善する』ということになります。つまり「痛み」に対する理学療法を考える際は、「どの組織に、どのような刺激が加わると痛みが出現するのか」を考えなければならない訳です。

「痛み」という症状に対して療法士でできることとは?肩関節治療を通して考えていきましょう。

 

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https://seminar.ugoitalab.com/event/20250112z/

 

LIVEセミナー/ZOOM【古泉貴章先生】顎関節から紐解く姿勢の診方と隣接関節の関係について〜姿勢・動作改善の新たな展望〜

講 師:古泉貴章先生

開催日:2025年1月19日(日) 9:00~12:00

 

概要

顎関節(temporomandibular joint : TMJ)は側頭骨と下顎骨で構成されている関節です。顎関節の機能は咀嚼・嚥下・発声・認知・身体の平衡機能、頸部との運動学的関係性など、私達の臨床場面でも重要な機能を持つ関節です。顎関節の代表的な疾患に「顎関節症(temporomandibular disorders : 以下TMD)」があり、日本では推定1,900万人(15.2%)に存在し、実は身近な疾患の1つとして認識する必要性があります(厚生労働省平成28年歯科疾患実態調査)。本講演でははじめての方でも分かりやすいように、顎関節の基礎的な解剖・運動学、臨床に使える評価方法などをお話しさせていただければと思います。

【セミナー内容】
顎関節の概要
顎関節の基礎(解剖・運動学)
顎関節の評価学
顎関節の治療学(症例提示)

【到達目標】
・顎関節の基礎を理解する。
・顎関節の簡単な評価ができ、臨床で活用できるようになる。

【参考資料】
・運動のつながりから導く姿勢と歩行の理学療法
https://www.bunkodo.co.jp/book/00DC1SY0XI.html
・症例動画から学ぶ臨床姿勢分析〜姿勢・運動連鎖・形態の評価法
https://human-press.jp/book_35.html

 

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https://seminar.ugoitalab.com/event/20250119z/

 

【赤羽根良和先生】レントゲン読影から観た運動療法の治療戦略~骨折画像からいかに軟部組織の損傷を捉えるか~

講 師:赤羽根良和先生

開催日:2025年1月25日(土) 17:30~20:30

 

概要

みなさんは、股関節疾患のリハビリテーションにおいて、レントゲン読影を活用していますか。

多くのセラピストがレントゲンを見て骨折部位を確認しますが、レントゲンからの情報はそれだけではありません。
私が入職後に林典雄先生(運動器機能解剖学研究所)から「一日3時間の勉強」と「正常のレントゲンを2万枚読影する」という課題を与えられ、この課題に取り組むことで、私の臨床の見方は大きく変わりました。毎日のようにレントゲンと向き合い、最初は理解できなかった画像も、1万枚を超えた頃には、その周囲の筋肉や軟部組織までもが想像できるようになってきたのです。特に印象深いのは、骨折の状態からなぜ筋攣縮が生じているのかを予測できるようになったことです。それまでは患者さんの痛みの本当の原因がわからず、治療に手探り状態でしたが、レントゲン読影のスキルを高めることで、なぜ筋肉が緊張しているのか、そしてそれをどう治療すべきかが次第に明確になっていきました。

今回のセミナーでは、私が得たこの読影スキルとその応用方法を皆さんにお伝えします。
レントゲンを単なる診断ツールとして利用するのではなく、股関節リハビリに役立つ「運動療法のヒント」として活用する方法を学んでみませんか。なぜ筋攣縮が生じるのか、その背後にあるメカニズムについて、レントゲンを通して理解することで、患者さんへのアプローチがより精密で効果的になるはずです。
この講演を通じて、レントゲンの見方が変わり、臨床現場での治療が一段と進化することを一緒に学んでいきましょう。

 

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https://seminar.ugoitalab.com/event/20250125z/

 

【河重俊一郎先生】脊椎圧迫骨折に対する治療戦略~基礎知識から介入の実際まで~

講 師:河重俊一郎先生

開催日:2025年2月2日 (日) 9:00 – 12:00

 

概要

椎体骨折(脊椎圧迫骨折)は最も頻度の高い骨粗鬆症性骨折であり、我が国では70歳代の25%、80歳以上の半数近い人数が椎体骨折を有するとされています。
過去、椎体骨折の対応は他の骨折同様、安静臥床が一般的でしたが、近年では早期離床、早期活動がセオリーとなり、急性期からのリハビリテーションの重要性が叫ばれています。また、脊椎圧迫骨折は連鎖性に骨折を起こすことが知られており、骨折治癒後の身体機能向上が欠かせません。

本セミナーでは、そんな椎体骨折の基礎的な知識を学ぶとともに、急性期から骨癒合後の症候、手術に対してまで、脊椎圧迫骨折に対する介入を総合的に解説します。

セミナーの狙い
・椎体骨折への介入に必要な知識を理解する
・椎体骨折を有する対象者への介入を学ぶ
・椎体骨折に関連する高齢者の身体機能について理解し、介入できるようになる

 

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https://seminar.ugoitalab.com/event/20250202z/

 

【赤羽根良和先生】変形性股関節に対する機能解剖からみた治療戦略~筋肉をいかに柔軟にするか~

講 師:赤羽根良和先生

開催日:2025年2月8日 (土) 17:30 – 20:30

 

概要

【セミナー概要】

変形性股関節症(股OA)は、日常生活に大きな影響を与える退行性疾患であり、股関節の痛みや可動域制限、歩行困難を引き起こします。本セミナーでは、股関節障害に関連する腰椎や仙腸関節の役割も踏まえ、包括的な治療戦略を解説します。

特に、Femoroacetabular impingement(FAI)の分類や、股関節のPincer型・Cam型に対するアプローチ、そして寛骨臼の前捻・後捻に関する画像診断の重要性について詳しく解説します。

さらに、変形性股関節症の病期分類を通して、患者の状態に応じた適切な運動療法やリハビリテーションの選択、レントゲン所見から導き出される治療指針を解説します。

また、”人工股関節置換術(THA)”における術後の合併症管理やリハビリテーション方法、術後の歩行改善に焦点を当てた実践的な内容を紹介します。

 

【セミナーで学べる内容】

  • 変形性股関節症とは?
    股OAの病理や症状、進行に伴う関節の変化を深く理解する。
  • 股関節障害の考え方
    腰椎疾患や仙腸関節障害と股関節障害との関係を明確にし、包括的な治療アプローチを学ぶ。
  • Femoroacetabular impingement(FAI)とその分類
    FAIの分類(Pincer型、Cam型)を詳しく解説し、それぞれに応じた治療アプローチを学ぶ。
  • 変形性股関節症の病期分類とレントゲン所見
    X線画像を用いた病期分類の理解を深め、治療方針の決定に役立つ知識を解説する。
  • 運動療法とTHA術後のリハビリテーション
    変形性股関節症に対する運動療法の有効性と、人工股関節置換術後のリハビリテーションにおける重要ポイントを学ぶ。

 

応募はこちらから

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https://seminar.ugoitalab.com/event/20250208z/

 

【畠中泰彦先生】美味しいとこだけ、分かりやすく臨床に活かすための歩行運動学
~トレンデレンブルグ・デュシェンヌ歩行を徹底攻略する~

講 師:畠中泰彦先生

開催日:2025年2月16日 (日) 9:00 – 12:00

 

概要

【セミナー概要】

バイオメカニクス、力学というと何か途方もなく難しい学問のイメージがありますが、臨床で必要な知識のレベルはそう高くはありません。むしろクリニカルリーズニングのためのツールと考えると、「1を学んで10を知る」すなわち応用が利くようになります。

今回はトレンデレンブルグ・デュシェンヌ歩行の運動学を手始めに治療やリスク管理に使えるコンセプトを解説します。トレンデレンブルグと言うと変形性股関節症を想起する方が多いかと思いますが、メカニズムが解れば脳卒中片麻痺やスポーツ疾患にも応用できます。
難解な数式は使わず、分かりやすさ重視で観察、分析のポイントを解説します。

講義の途中と最後で、臨床の疑問にもなるべく多くお答えします。

 

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【赤羽根良和先生】股関節疾患に多い前面部痛に対する機能解剖からみた治療戦略
~前方の組織をいかに柔軟にするか~

講 師:赤羽根良和先生

開催日:2025年2月22日 (土) 17:30 – 20:30

 

概要

股関節前面部の痛みは、臨床現場において多く経験する訴えであり、その原因は多岐にわたります。歩行時の痛みや動作時の不快感が日常生活の制限となることが多く、早期の評価と適切な治療が必要です。しかし、股関節の痛みは他部位の問題と複雑に関連しているため、正確な評価と、効果的な治療計画を立てるのが難しいと思います。

本セミナーでは、股関節前面部痛の理解を深め、痛みの原因となる因子を的確に捉えることで、効果的な治療に繋げることができるように学んでいきます。

特に、骨盤の傾斜角度や股関節と腰椎の可動域の関係に着目し、患者の痛みの根本的な原因を特定するための評価技術を解説します。また、寛骨臼の前捻・後捻の画像所見を活用し、痛みの進行度や疾患の特徴を診断に活かす方法についても具体的に説明します。

さらに、股関節と腰椎の連動性や神経支配の影響に基づく治療アプローチも解説します。

股関節痛の背後には、大腿神経や閉鎖神経などの神経支配が関わっており、痛みの部位やタイプに応じて異なる治療法が必要です。

本セミナーでは、大腿神経の易障害部位や神経関連の痛みを評価するための技術を習得し、それに基づく運動療法を紹介します。

また、股関節前面のインピンジメントや、大転子周辺の滑液包に関連する痛みの発生メカニズムについても解説し、それに対する効果的なアプローチ方法を学びます。これにより、歩行時や動作時の痛みを軽減し、可動域の改善を目指した具体的な治療方法を解説します。

【セミナーで学べる内容】

・股関節前面部痛の病態と評価方法
股関節前面部痛とは何か?痛みの原因を多角的に検討し、原因組織を特定するための評価方法を解説します。
骨盤の傾斜角度が痛みの発症に与える影響について学び、腰椎と股関節の連動を考慮した評価技術を紹介します。
・画像所見を用いた股関節前面部痛の推論技術
寛骨臼の前捻・後捻に関する画像診断のポイントを押さえ、痛みの進行度を客観的に評価するための方法を解説します。
X線やMRIを活用し、股関節の状態を的確に診断するための技術を解説します。
・股関節と神経支配の関連性とその治療アプローチ
大腿神経、閉鎖神経をはじめとする神経の支配領域に基づく痛みの評価を学び、痛みの部位に応じた治療アプローチを解説します。
・股関節拘縮の運動療法 – 拘縮解消に向けた実践的アプローチ
“股関節屈筋群(大腿直筋、腸腰筋、Iliocapsulalis)”の機能や解剖学的背景を踏まえ、拘縮の解消を目指した運動療法を紹介します。
大転子周辺の滑液包に関連する痛みを軽減するための具体的なアプローチを学び、患者の症状改善に直結する技術を紹介します。
・股関節前面インピンジメントへの対策と予防
股関節前面でのインピンジメントを特定し、痛みの発生メカニズムを理解します。歩行や日常動作時の痛みを緩和するための治療戦略を解説します。

 

応募はこちらから

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https://seminar.ugoitalab.com/event/20250222z/

 

その他の園部企画の講演・セミナー

 

※新型コロナウイルスの影響により、現在会場セミナーは中止しております。
Zoomセミナーは詳細が決まり次第、掲載していきます。

 

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