滑走障害が生じる理由!教えちゃいます!

滑走障害は臨床であまりにも多い病態です。
滑走障害を認識している医療人はそれほど多くありませんが、いつもこのブログでも紹介しているように、その評価方法がわかると滑走障害の病態が非常に多いことがわかります。
私の知っている範囲では赤羽根良和先生、成田崇矢先生がよく滑走障害の病態について、セミナーなどで解説しています。彼らと話しても、臨床における滑走障害の多さを再認識できます。
でも滑走障害がなぜ起こるのか?
このことについてはよくわかっていません。
例えば、術後や外傷後に生じるのであれば理解しやすいですが、普通の生活をしていてなぜ滑走障害の病態が生じるのでしょうか。
実はこのことを理解しておくことが、臨床ではとても重要だと私は考えています。
なので、今回のブログではそのことを園部が教えちゃいます(^_^)
私は滑走障害が生じる原因として次の3つの状態があると考えています。
①炎症
1つ目は炎症です。術後や外傷後に生じる場合はもちろんですが、それ以外にも炎症症状が起こると、その後、組織修復のための線維化が生じ、滑走障害が生じると考えられます。
患者のよくある表現で「ピキ!と音がした後からおかしいんです」と言われることも多いです。
②圧縮負荷
2つ目は圧縮負荷がある状態です。例えば膝の過外旋が認められると、足には圧縮負荷が生じるようになります。この状態で長期間動くと、圧縮されながら擦れが起こるため、滑走障害が生じるようになると考えられます。
実際、滑走障害のある組織を力学的に観察すると、圧縮負荷が生じていることが非常に多いことがわかります。
③短縮・撓み
3つ目は短縮や撓み負荷です。例えば、組織が縮んでいたり撓んでいたりする状態が続くと、硬くなりその状態で可塑性が悪くなると考えられます。 そのため伸びている状態だけではなく、短縮や撓んでいる組織にも滑走障害が生じるわけです。
どうでしょうか?
臨床は分かれば分かるほど楽しくなります。
滑走障害の病態を理解し、そしてその原因がわかると、さらに治療のアイディアがどんどん浮かんでくると思いますよ(^-^)
Youtubeで「滑走障害が生じる理由!教えちゃいます!」について解説していますのでご覧ください。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
推薦セミナー
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LIVEセミナー/ZOOM【赤羽根良和先生】赤羽根良和先生は肘・前腕・手関節の有痛性疾患はこう見てこう改善させる
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前腕や手関節の有痛性疾患について座学セミナーを行います。
なお、骨折などの外傷性についての内容ではありませんので、宜しくお願い致します。前腕や手関節といえば、外側上顆炎やドケルバン腱鞘炎、バネ指が臨床で多くみられます。
このような疾患が多い一方で、整形外科では物理療法や消炎鎮痛剤の投与しかされていないのが現状です。
それは、様々な要因が考えられますが、根本的な治し方が確率されていないことが原因かと思います。
そもそも、これらの疾患はオーバーユースが原因となることが多く、単純なストレッチングは疼痛を増悪させる要因となります。しかし、教科書で載せられている多くは、ストレッチングを推奨されています。これでは長引くのも仕方ありません。大事なのは伸ばす部位は伸ばす、そして同筋との滑り、拮抗筋の柔軟性、姿勢の改善が重要となります。
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【弓岡光徳先生】歩行獲得に向けた理学療法学的治療アプローチ
◆講 師:弓岡光徳先生
◆開催日:2022年7月31日(日) 10:00~13:00
脳卒中片麻痺患者が正常に近い歩行動作を獲得するためには、臥位・寝返り・起き上がり・座位・立ち上がり・立位などの基本動作の獲得が必要となります。
本セミナーでは、「臥位・寝返り・起き上がり・座位での治療アプローチ」として、重力との関係による筋活動の活性化を行い、立位、歩行へつなげる準備に必要な要素や治療方法について学習します。
具体的には、「テンタクル活動」「ブリッジ活動」「ブリッジーテンタクル活動」、「カウンターバランス」、「腰椎骨盤リズム」、「頭部体幹戦略・上下肢戦略」について理解する必要があります。
その上で、「立ち上がりでのアプローチ」「立位での治療アプローチ」を通じて、歩行の準備を行い、「歩行での治療アプローチ」「階段昇降での治療アプローチ」で、歩行動作・段差昇降動作の獲得を目指します。講義内容
1.臥位での治療アプローチ
2.寝返りでの治療アプローチ
3.起き上がりでの治療アプローチ
1)カウンターバランス
4.座位での治療アプローチ
1)座位・立位・歩行に必要な腰椎骨盤リズム
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その他の園部企画の講演・セミナー
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Zoomセミナーは詳細が決まり次第、掲載していきます。
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