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理学療法士園部俊晴のブログ

私が必ず診ている立位アライメントとは?

私の臨床では、この20年を考えても、全症例で荷重位での足部全体のアライメント評価を行っています。

というより、欠かせない評価だとも考えています。

 

20年間、必ず行っているということは、意味があるから行っているわけですよね。

ではどんな意味があるのか、そのことについて今回は説明したいと思います。

 

立位アライメントで、私が診ている項目は実はたくさんあるのですが、必ず診ているのは、次の3つです。

具体的には、立位で後方視から「後足部角」や「レッグヒール角」を、前方視から「足部アーチの高低」を観察します。

「後足部角」や「レッグヒール角」は立脚前半相の力学的負荷に、「足部アーチの高低」は立脚後半相の力学的負荷に反映すると私は考えています。

このことについて以下に詳しく解説します。

 

後足部角は、床面に対する踵骨の傾きを示す角度で、立脚前半相の後足部の肢位および足圧中心(center of pressure: COP)に関連しています(図1)。

例えば、立位で後足部が過度に回内している症例は、接地時も必ず回内し、前半相の足圧中心が内側に変位します。

そのため、後足部角の回内は、立脚前半相に過度な回内を生じると予測できます。

加えていうと、後足部が回外している症例では、立脚前半相には回内を生じないため、もし回内が生じるとすれば立脚後半相に生じると予測できます。

 

レッグヒール角は、踵骨と下腿を結ぶ角度のことで、立脚前半相における踵と下腿との関係を反映します(図2)。

例えば、立位のレッグヒール角が回内していれば、立脚前半相において足関節の内側組織は伸張され、外側組織は圧縮負荷を受けることになります。

そのため、レッグヒール角の回内は、後脛骨筋・長趾屈筋に過度な伸張負荷を加える要因となります。

 

足部アーチの高低は、足部を前から見た時のアーチの高さを示す指標で、立脚終期(TSt)の足関節の底屈・背屈や、これらに伴う力学的負荷に関連しています。

例えば、下図bのような足部アーチが低い扁平足の症例では、立脚後半相で生じるヒールレイズが遅延し、それに伴い足関節が背屈位で蹴りだすことが多くなります。

これにより立脚後半相で過度な足関節背屈と足部回内を生じやすいです。

一方で下図cのような足部アーチが高い凹足の症例では、立脚後半相で生じるヒールレイズが早期に生じてしまい、それに伴い、足圧中心がより前方に移動します。

凹足のCOPは外側に変位しやすいですが、外側から急速に内側に転換するような軌跡をたどることがあります。

これによりアブダクトリーツイストが生じ、足部回内および外旋が生じることがあります。

 

※ 用語解説

アブダクトリーツイストとは、立脚期後半に踵が地面から離れる際、踵が急激に内側へ移動し、それに伴って足部が外旋する動きのことを示します。

 

 

どうですか。

思い込みで評価をしてはいけませんが、このように立位アライメントを診ることによって、歩行時にどんな動きをするか、どんな力学的負荷が生じやすいのかを予測できるということは非常に大切だと思いませんか。

 

こういった知見を参考に、評価と治療へ応用することが大切だと私は考えています。

 

推薦セミナー

【小林弘幸先生】頚肩腕症候群を科学する〜局所も診て、つながりも診る評価と治療戦略〜(LIVEセミナー/ZOOM)

講 師:小林弘幸先生

開催日:2026年1月10日(土) 18:00~20:00

 

概要

頚肩腕症候群は、神経根症・胸郭出口症候群・末梢神経障害などを含む広い概念であり、頚部から肩・上腕・前腕・手指にかけての痛みやしびれを呈する患者に多くみられます。整形外科・リハビリテーション領域では頻度が高く、肩関節疾患として対応していたにもかかわらず、関節可動域は改善しているのに症状だけが残存するケースも少なくありません。

その背景には、局所的な病態だけでなく、以下のような複合的要因が関与します。
・姿勢や運動パターンの影響
・神経走行に沿った滑走障害
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・体幹・胸郭・肩甲帯と上肢の運動連鎖の破綻

さらに、頚椎疾患においては、高位診断やリスク管理の観点からも超音波(エコー)の活用が重要です。エコーにより神経・筋・血管などの軟部組織をリアルタイムで観察でき、原因組織の特定や治療ターゲットの精度を高めることが可能となります。徒手療法の介入ポイントの確認、滑走不全や圧迫部位の可視化、治療効果の即時把握にも有用です。また、エコー所見は運動療法の達成度や方向性を判断する指標にもなり、評価→治療→再評価を一連の流れとして繋ぐツールとなります。

本セミナーでは、以下の観点から実践的に整理します:
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頚肩腕症候群のように症状の実態が掴みにくい病態に対しては、評価を定型化し、治療へスムーズにつなげる臨床思考が不可欠です。本セミナーでは、全身的介入と局所的介入の双方を重視し、身体評価を軸に「どのように治療へ展開するか」を明確にします。評価と治療戦略のアップデートに直結する実践的な内容を提供します。

 

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講 師:岡本光司先生

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「いわゆる坐骨神経痛」といえば、梨状筋よりも末梢の病態—そう考える人が多いのではないで

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【赤羽根良和先生】治療を変える“視点”が見つかる!臨床に多い腰痛の見方と運動療法(LIVEセミナー/ZOOM)

講 師:赤羽根良和先生

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概要

臨床に多い腰痛

― 現場で出会う“ありふれた腰痛”を、構造と機能から本質的に読み解く ―

「よくある腰痛」だからこそ、難しい。

臨床で最も多く出会う症状 ― 腰痛。
それは“誰でも扱うテーマ”でありながら、
なぜ痛みが取れないのか、再発するのか、改善が続かないのか
多くのセラピストが悩み続ける分野でもあります。

赤羽根先生は、そんな「臨床に多い腰痛」を
筋・関節・神経・呼吸・姿勢制御の全ての視点から再構築。
「結局、何をどう診て、どこを治すのか?」を
実践的・構造的に整理してくれる180分です。

💡 このセミナーで学べること

✅ 1. “臨床に多い腰痛”をタイプ別に整理する

  • 椎間関節性/椎間板性/筋・筋膜性など、よく出会う腰痛の臨床像を比較
  • 疼痛の発生源をどう推定するか、臨床で使える判断基準を提示
  • 「画像ではわからない腰痛」の特徴を理解する

✅ 2. 多裂筋・胸腰筋膜・横隔膜の働きを読み解く

  • 多裂筋が“働いていない”腰痛の見抜き方
  • 胸腰筋膜・体幹深層筋・横隔膜の連携が崩れるメカニズム
  • 呼吸・安定性・姿勢制御を組み合わせた運動療法戦略

✅ 3. 動作と安定性から考える腰痛のアプローチ

  • 屈曲・伸展・回旋など、動作別に異なる疼痛発生パターン
  • 椎間関節や筋膜の障害を見極め、介入まで
  • 股関節・体幹・骨盤の連動を整える運動療法

✅ 4. “動き”で診て、“動き”で治す臨床へ

  • 「静的姿勢」ではなく“動作中の腰椎挙動”を読み取る視点
  • 運動制御の破綻を整える動作修正のエクササイズ
  • 明日から使える、赤羽根先生の“評価→治療”思考プロセスを公開

🎯 こんな方におすすめ

  • 「腰痛は診ているけど、評価が曖昧になりがち」な方
  • どの組織が痛みの原因なのか、自信を持って説明できない方
  • 多裂筋・体幹・呼吸を活かした機能的治療を学びたい方
  • 日常的に腰痛患者を担当している全てのセラピストへ

応募はこちらから

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その他の園部企画の講演・セミナー

 

※新型コロナウイルスの影響により、現在会場セミナーは中止しております。
Zoomセミナーは詳細が決まり次第、掲載していきます。

 

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