質の高い医療を追求する
私はイタリア人のごとく妻を大切にしておりますが、先日14回目の結婚記念日がありました。
早いものでもう14年です。
結婚当初の映像は下記です・・・髪ふさふさでした ^^;
https://www.youtube.com/watch?v=xiibCccDabk
さて・・・
今回は「質の高い医療を追求する」ことの例を紹介したいと思います。
話の内容はアキレス腱断裂の治療です。
各論的なことと思われるかもしれませんが、すべての医療の分野で共通する大事なことをお伝えします。
まずはこの映像を見て下さい。
アキレス腱断裂の治療は、保存療法か、手術療法か、どちらを第1選択すべきか、いまだに議論されています。
ちなみに関東労災病院の職員で、自分や自分の家族がアキレス腱を完全断裂して、保存療法を選択する人はまず1人もいません。
なぜならば、利点と欠点を照らし合わせると、保存療法の利点は傷ができないこと以外ほとんどないからです。
よく保存療法の利点で、「入院が不要」ということが挙げられます。
でも、よく考えてみてください。
入院が不要といっても、両松葉杖の生活が1~2ヶ月も続くんですよ。
こんなの利点だと言えるでしょうか。
ましてや高齢者で、2ヶ月も松葉杖での生活を続けていたら、それだけで認知面も含め、体の機能がかなり衰えてしまいます。
しかし手術療法なら、術後4日で全荷重可能になり退院です。
術後5日目には、松葉杖無しで歩いて通勤できるんですよ。
しかも、術後の筋力、スポーツ復帰率、下垂位底屈角(アキレス腱の適正な長さの指標)など、全てにおいて、手術療法の方が上回っています。
ではなぜいまだに第1選択肢として、保存療法と手術療法のどちらが良いのかが議論されるのか?
それは・・・
ほとんどの医療人が、アキレス腱断裂の治療は、切れたアキレス腱がつながることが治療の成功と考えているからです。
しかし関東労災病院をはじめアキレス腱断裂の治療追求している施設は、つながることが治療の成功だなんて考えていません。
なぜならばつながるだけでは、スポーツ復帰はおろか、日常生活でも、機能的障害を残してしまうからです。
この話はアキレス腱の各論的な話ではありません。
ここが今日の記事の焦点なんです。
つまり・・・、
優れた医療者は、例外なく、「治療の成功とは何か?」 を追求しているということです。
これは元・関東労災病院のスポーツ整形外科部長の内山英司先生と一緒に働いてきて、本当に思うことなんです。
内山先生は我々にとって、とても怖い先生でした(今でもお会いすると緊張します(..;))。
しかし、患者のために我々がすべき最高の仕事とは何かということを常に模索していたと感じます。
我々療法士もきっと同様です。
我々が行っている毎日の臨床で・・・、
患者のために我々がすべき最高の仕事とは何かということを常に模索している人は、それを何も考えないで行っている人と10年先が違うのではないかと私は強く感じています。
我々は常に10年先を見ることが大事だと思います。
諦めたらそこで終わりです。
10年先の自分の姿をいつも見て、毎日の臨床に臨みたいものです。
そしてこのことを私自身にも言っているのです。
追伸1
Jリーガーの篠塚一平選手がコンディション・ラボにいらっしゃいました。ロシアと日本のハーフだそうです。凄いポテンシャルを持った選手が来たなと感じました。こうした選手のポテンシャルを引き出せるような仕事をしていきたいです。
追伸2
今年もやります!財前・園部のコラボセミナー(^_^)
今年も財前先生と園部で面白いコラボセミナーやりますよ。
下記を是非ご覧ください。
【運動連鎖を臨床に活かす(財前知典先生・園部俊晴コラボセミナー)】
日時:2018年6月3日(日)東京
【園部からの推薦文】
上肢と体幹の運動連鎖」について、財前 知典先生にお話しいただき、「下肢と体幹の運動連鎖」について、園部俊晴が話します!
リハビリ医療に携わっているセラピストは誰もが体幹の機能異常が動作の遂行に大きな影響を及ぼすことを認識しています。しかし、体幹の機能異常がどのように動作にリンクしているのか、また上肢・下肢の運動連鎖とどのように関連し合っているのかを理解しているセラピストはほとんどいません。今回、「体幹の見方と誘導方法」「上肢・下肢の運動連鎖との関連」について説明します。
まずはこの映像を見て下さい。(園部解説!)
https://youtu.be/bLD6omXvGZw
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https://undouki0603.peatix.com/
私の推薦する書籍
以下は私がおすすめする書籍です。
膝関節 痛みを改善する為の方程式
私が臨床家として飛躍的に成長したと感じられるようになったのは、40歳になってからでした。
成長にはいくつかのきっかけがありましたが、中でも大きなきっかけが3つありました。
これについて、この書籍内で深掘りして説明しています。
あなたは目の前のその膝の、「痛みを発している組織をいえますか?」「痛みの力学的な原因
をいえますか?」「痛みをその場で取ることができますか?」 自信がない という人は……
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マッスルインバランス 改善の為の機能的運動療法ガイドブック
ベストセラーの著者「荒木茂先生」の新刊「マッスルインバランス改善の為の機能的運動療法ガイドブック」がついに発売しました。掲載エクササイズ213種類!姿勢や動作評価から運動療法を医学的視点で展開し、各々の運動の代償動作まで掲載しているこれまでにない運動療法の書籍と言えます。「運動療法の引き出しがもっとほしい」と感じている方や「運動療法で症例を変えたい」と思っている方には必見です(^-^)
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入谷誠の理学療法
私は理学療法士のトップランナーをたくさん見てきましたが、その中でも入谷誠先生は、類をみない傑物であったと感じています。20年以上もの間、入谷誠の弟子として臨床の変遷を見てきた立場で言うと、入谷先生は強い哲学を持ち、常に成長を求め続けた臨床家でした。日本中から症状に悩む患者が訪れ、その臨床にはいつも感動に溢れていました。
入谷先生の臨床の神髄は力学にあったと感じます。この書籍には、入谷先生が30年以上に渡り築いてきた力学的推論の治療概念が詰まっています。難解と感じることも多いと思いますが、ただの技術書ではなく、伝説の臨床家の想いの1冊であることをご理解いただき、読み進めることで気づくことがたくさんあると思います。入谷先生の集大成となったこの1冊が皆様の臨床の成長にお役に立てれば、これほど嬉しいことはありません。
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膝関節拘縮の評価と運動療法
林典雄先生監修の大ヒットシリーズの「膝関節」が出版されました。組織学的仮説検証行うにあたり基盤となる書籍だと思います。筆者の橋本貴幸先生が、どのように評価し、どのように治療しているのかが明確に書かれています。全編集に園部がかかわりました(^^♪
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股関節拘縮の評価と運動療法
林典雄先生監修の大ヒットシリーズの「股関節」が出版されました。組織学的仮説検証行うにあたり基盤となる書籍だと思います。筆者の熊谷匡晃先生が、どのように評価し、どのように治療しているのかが明確に書かれています。また歩行についても詳しく書かれているので、運動学の勉強にもなりますよ。
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腰痛の原因と治療
整形外科医の髙橋弦先生と、園部の共著の書籍『腰痛の原因と治療』が出版されました。この書籍で記載されている運動器疼痛症候論という概念は、髙橋弦先生独自のアイデアであり、類書は世界的にも存在しないと思います。基礎医学(神経科学・疼痛学)、整形外科学、ペインクリニック、理学療法学(特に運動療法)、精神医学の考え方の解離を統合する架け橋になる概念ではないかと考えています。
リハビリは園部が書いてますよ(^_^)
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五十肩の評価と運動療法

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肩関節拘縮の評価と運動療法(臨床編)

林典雄先生監修! 赤羽根良和先生執筆の大ヒット書籍!
赤羽根先生が実際に担当した10症例を鋭く解説しています。素晴らしい臨床家が、どのように評価し、どのように治療しているのかが明確に書かれています。
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→ https://youtu.be/h2RjIu2YhLQ
体幹と骨盤の評価と運動療法

本著は、鈴木俊明とその教え子先生方の研究成果から得られた体幹・骨盤の詳細な評価や姿勢分析・動作分析に必要な知識についてまとめものです。監修を鈴木俊明先生に行って頂き、大沼俊博先生と園部俊晴(おまけ)が編集をさせて頂きました。
セラピストが運動療法を行う際に知るべきことを大変有意義な内容でまとめることができたと思います。
この書籍の園部の解説映像を下記のURLでご覧下さい。
→ https://www.youtube.com/watch?v=McUHxreSDps
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林典雄先生の運動器疾患の機能解剖学に基づく評価と解釈 下肢編


林典雄先生は、「組織学的推論」の王様です。機能解剖の知識と、病態を解釈する力においては、林典雄先生は最高の力を有しています。
本書を読み終わった後に、
「運動器疾患っておもしろい!」
「運動器疾患をさらに深く学びたい!」
と感じるはずです。
この書籍の園部の解説を下記のURLでご覧下さい。
→ https://youtu.be/qlNQ_o287Ck
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機能解剖学的にみた膝関節疾患に対する理学療法

臨床に即した、臨床に役立つ最高の書籍です!
この書籍の校正に携わり、機能解剖をここまで駆使する赤羽根良和をさすが!と、改めて痛感しました。この書籍の100の臨床のヒントをすべて網羅することで、確かな臨床の変化が得られると確信しています。
この書籍の園部の解説を下記のURLでご覧下さい。
→ https://www.youtube.com/watch?v=BaehKiDv8f4
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マッスルインバランスの理学療法
世界を見てきた理学療法士・荒木茂の集大成がここにある!
理学療法の展開を変えることを理解頂けると思います。
その意味は下記の映像見ればわかると思います。
→ https://www.youtube.com/watch?v=v6g_J_wml6E
寝たきりをつくらない介護予防運動~~理論と実際~~
高齢化率の上昇は、これから30年以上も止まることがありません。2055年には、なんと高齢化率が39.9%に達すると推計されています。このことを知ると、今後、我々療法士に、国が、そして社会が、最も要求するものは何だと思いますか。
それは・・・
「寝たきり」を減らし、そして「家族の介護」を少なくすることが、絶対的な要求として、社会がさらに望むようになります。
そしてそれができる療法士は絶対に社会から要求される人材になります。もし自分の将来に不安を感じている療法士がいましたら、この本をぜひ読んで欲しいんです。
その意味は下記の映像見ればわかると思います。
→ https://youtu.be/tVVauAYnTIc
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→ http://motion-medical.co.jp/?pid=126486320
腰椎の機能障害と運動療法ガイドブック
この書籍についているDVDをみれば、絶対、「すげえ!」と思うはずです。
この書籍の園部の解説を下記のURLでご覧下さい。
→ https://youtu.be/vxWivfp_hWs
腰痛を組織学的仮説検証の切り口から考える上で、素晴らしい書籍です!
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リハビリの先生が教える「健康寿命が10年延びるからだのつくり方」
この書籍は、一般書でありながら、私の臨床の全てが詰まった最高の書籍ができたと思っています! 我々リハビリの先生は歳をとってくると、“どこが硬くなるのか・・・”、“どこが変形してくるのか・・・”、“どこが弱くなるのか・・・”といったことを最もよく知っていると思います。つまり、健康寿命に最も貢献できる職種の一つです。この本を読んでいただければ、我々療法士が今後の高齢化社会に何を成すべきかが分かっていただけると思います。
そして、疾病によって生じた障害を治療することはもちろん大切ですですが・・・、健康寿命に貢献することで、社会も、利用者も、その家族も、そして我々療法士にとっても、みんなが幸せになる社会貢献ができることを分かっていただけると思います。
共感しましたら、SNSなどで広く広めて頂き、「リハビリの先生が教える・・・」のキャッチから始まるこの本をみんなの力でヒット作にのし上げて頂けると大変嬉しく思います。
療法士の臨床にも必ず役立つ内容であることを約束します!!
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リハビリの先生が教える「健康寿命が10年延びるからだのつくり方」
脳卒中後遺症者へのボバースアプローチ ~基礎編~
日本人国際インストラクターが執筆した貴重な書籍!ボバースアプローチは、世界で最も普及した脳卒中のリハビリテーション治療概念です。私自身の成長に大きく貢献した書籍です!
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脳卒中後遺症者へのボバースアプローチ臨床編
この書籍にはなんと筆者の古沢先生が実際に患者を治療した臨床映像が付いています。日本最高峰の療法士の実際の治療を見れる機会は滅多にないと思います。
この書籍の解説動画は下記から
→ https://www.youtube.com/watch?v=r_VzXPQzmKY
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アキレス腱断裂の治療
この本の筆者の内山英司先生は、タイトルにあるように、「名医」と呼ばわりにふさわしい偉大な医師であることを、一緒に働いてきた立場として断言できます。
そして、このような真に臨床に即した素晴らしい書籍に関わらせていただいたことをとても光栄に感じております。
この書籍の重要性について、私なりに下記の映像にまとめましたので、是非ご覧ください。
→ https://www.youtube.com/watch?v=at3WZS90YO0
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皮膚テーピング~皮膚運動学の臨床応用
皮膚運動学の最もバイブルとなる書籍です!海外でも発売。「皮膚は運動療法の一画を担うほどの重要な器管である」ということが理解できます。
この書籍の解説動画は下記から
→ https://www.youtube.com/watch?v=j4CQLYzL6YQ
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肩関節拘縮の評価と運動療法
大ヒット書籍!組織学的仮説検証行うにあたり基盤となる書籍だと思います。また筆者の赤羽根先生は私の友人であり、本物の臨床家です。
この書籍の解説動画は下記から
→ https://www.youtube.com/watch?v=6qp9dwfXXwE
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入谷式足底板 ~基礎編~(DVD付き)
私の師の入谷誠先生が初めて出版した単著。入谷先生は私が出会った最も優れた臨床家であり、世界最高峰の臨床家です。入谷先生の考えを広めることは、私の人生の使命の1つです。
この書籍の解説動画は下記から
https://www.youtube.com/watch?v=fULv2wsmn64
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改訂版「スポーツ外傷・障害に対する術後のリハビリテーション」
スポーツ分野において、手術件数日本一を誇る関東労災病院のスタッフにより執筆。多数の養成校で教科書として採用され、スポーツ以外の分野でも役立つことを約束できる書籍です。
この書籍の解説動画は下記から
https://www.youtube.com/watch?v=3ZrEGidJs3A
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改訂版・「効果的な文章の書き方」入門
伝えたいことをわかりやすく、短時間で、書く技術を記載。また自分の考えていることがまとまりやすくなり、専門職として成長するためのツールとなります。
この書籍の解説動画は下記から
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