O脚とX脚の臨床的特性

今年は1月4日から臨床スタートです。
臨床に戻ってくるとワクワクするんです。
やっぱり、臨床が好きなんですね・・・・
今年はさらなる高みを目指します。
入谷先生は本当の成長は50歳からだ! とよく言っていました。
本当の成長はここからです・・・。
さて、今回はある症例を通して
臨床におけるたくさんのヒントを
お届けいたします
さっそく下の写真を見てください
パッと見て
左右で膝の形が違うのが分かりますか?
よ~く観察すると
右脚が内反膝でO脚
左脚が外反膝でX脚
の症例なんです
よくK脚と言ったりしますね
ひとりの患者で、O脚とX脚が存在するからこそ
O脚とX脚の特性が現れやすいとも言えます
それを踏まえて、
O脚の膝によく見られる痛みの特徴について
まずはこの映像をご覧ください。
いかがでしたか。
なるほどと思うことがありませんでしたか。
私なりの解釈を下記に説明いたします
まず、左のX脚を観察してみます
今回観察するポイントは
脛骨の外旋です
写真では膝蓋骨を左手で触れ
脛骨粗面を右手で触れています
どう触れているかというと…
①膝蓋骨
膝蓋骨の内外側のキワを触れて
膝蓋骨の横径を把握します
※この時、膝蓋骨が上方を向くようにします
②脛骨粗面
脛骨近位部で
一番前方に突出している骨を触れ
脛骨粗面の位置を把握します
③下腿外旋
先ほどの①と②の位置関係を評価します
膝蓋骨の横径外側端に
位置していればいるほど
外旋位と臨床では把握します
それを踏まえて左のX脚側を見てみると
脛骨粗面は膝蓋骨の横径内に
しっかり収まっています
つまりこの症例の左脚は
脛骨の過外旋が認められていない
ということです
次に右のO脚を観察してみましょう
脛骨粗面は膝蓋骨の横径外側端
ギリギリに位置していました
つまり右のO脚は脛骨の過外旋を伴っている
ということです
ちなみにこの症例の
痛みの訴える部位は
右膝です
そして、この症例に限らず
X脚の方が変形があっても
痛みが強く出にくいという人は
臨床で結構遭遇します
これは脛骨粗面の位置からも分かるように
脛骨の過外旋が関係していると
私は考えているんです
こんなわずかな差で
ある組織にストレスを与えてしまう
臨床ではこうしたことが多々あります
ではなぜO脚の方が
脛骨が過外旋しやすいのでしょうか??
私は足部に答えがあると考えています。
園部ブログをいつも見てくれている人は
もうお分かりですね(^-^)
前回お伝えした
距骨の過剰な外旋
ここに答えがあると考えています
ここまでくると
「園部先生!!
じゃあ、どうすればいいの??」
と思いますよね
でもその前に
しっかり臨床でこの現象を
あなたが確認してほしいんです
臨床に限らず物事は
見ようとしないと
見えません
だからこそ先ずは
あなたの目でしっかり
この現象を確認してください
これがきっかけとなって
私はこうする
という方法がみつかれば
臨床って本当に面白い
と思えるはずです(^-^)
ちなみに私がどう対応しているか
実はオンライン講座にも載せています
もし、興味のある方は是非
動きと痛みLabのオンライン講座をご覧ください。
次の募集は1月21日です!
是非、お楽しみに(^-^)
推薦セミナー
LIVEセミナー/ZOOM【尾崎純先生】肩痛・肩こりをSpine Dynamics療法から考える
◆講 師:尾崎純先生
◆開催日:2023年2月5日(日) 10:00~13:00
【肩痛・肩こりをSpineDynamics療法から考える】
【講演概要】
物事には必ず原因と結果が存在します。
例えば、「腰痛」を結果と捉えるならば、なぜそのような結果へ至ったのかという原因を追究しなければ、
結果=腰痛を変えることはできません。
Spine Dynamics療法は運動力学を基礎として、患部が形成されたプロセス(原因と結果)を推察します。
そして、腰痛ではなく、腰痛になる身体とその解決について、お話させて頂ければと思います。
【セミナー内容】
●前半
SpineDynamics療法の核となる全体論的臨床推論について解説します。
全体論から考えると、身体も物理の法則に従わなければならない物質です。
そして、従えない身体になってしまうことが痛みや障害といった結果に繋がり、腰痛に繋がることを理解いただけると治療法は自ずと導き出されます。
●後半
腰痛になる身体を解決するための一例をご紹介します。
また、原因から考えていくできれば、治療だけではなく、予防することにも通じます。
応募はこちらから
↓ ↓ ↓
https://ugoitalab20230205.peatix.com/
LIVEセミナー/ZOOM【山本 伸一 先生】脳卒中患者の三角巾からの解放~肩の痛みの理解から具体的な治療まで~
◆講 師:山本伸一先生
◆開催日:2023年2月11日(土) 17:00~20:00
【脳卒中患者の三角巾からの解放~肩の痛みの理解から具体的な治療まで~】
「感覚‐知覚‐運動」の観点から脳卒中対象者を理解することはとても重要なことです。
運動には欠かせない「感覚-知覚」とともに中枢神経系との相互作用を再構築することも「活動のため」に必要なひとつです。
今回の研修会では、上述を含めた脳卒中の障害像の基礎理解とともに上肢機能の問題点について整理します。
そのうえで脳卒中における肩の痛みの機序から種類等をご説明いたします。
それぞれの臨床に活かせていただければと思います。
初めての方でもだいじょうぶです。わかりやすく説明いたします。
また、これまでに参加された方でも、もちろんOKです。宜しくお願いいたします。
応募はこちらから
↓ ↓ ↓
https://ugoitalab20230211.peatix.com/
LIVEセミナー/ZOOM【小泉圭介先生】「小泉先生が考えるコンディショニングトレーニング 上肢・体幹編」
◆講 師:小泉圭介先生
◆開催日:2023年2月19日(日) 10:00~13:00
【小泉先生が考えるコンディショニングトレーニング 上肢・体幹編】
概要上肢・体幹では細かい関節が複数しかも複雑に作用するため、様々な代償動作が繰り広げられます。
これらをコントロールしながらエクササイズを進めるためには、理学療法「Art & Science」のArtの部分が求められることになります。
今回の講習では、私が日頃行っているコンディショニングトレーニング小泉メソッドのArtの部分について、胸椎・胸郭エクササイズのデモンストレーションを通じてご紹介できればと思っています。
セミナー内容
・上肢と体幹の運動学を簡単に復習し、一般的に求められる機能と競技スポーツで求められるレベルの機能について再確認いただきます。
・競技者のコンディショニングで実施しているトレーニングについて、特にOver Head Sportsを例にご説明します。
・実際に小泉がどのようにエクササイズを行うか、デモンストレーションを通じてご紹介します。
応募はこちらから
↓ ↓ ↓
https://ugoitalab20230219.peatix.com/
LIVEセミナー/ZOOM【河重俊一郎先生】腰部脊柱管狭窄症に対する評価と治療 〜症候への対応と体幹機能の獲得〜
◆講 師:河重俊一郎先生
◆開催日:2023年2月26日(日) 10:00~13:00
【腰部脊柱管狭窄症に対する評価と治療〜症候への対応と体幹機能の獲得〜】
「脊柱管の狭小化」という病態から、理学療法の適応が疑問視されることもある脊柱管狭窄症ですが、
適切な介入によって一定の症候改善が期待できます。
本セミナーでは脊柱管狭窄症の病態生理や手術についてなどの基礎的な知識をはじめ、
症候を改善させるためのアプローチ、脊椎を語るうえで欠かせない体幹機能への介入などを紹介します。
人体の大黒柱たる脊椎についての学びは、きっとこれからの臨床に役立つことと思います。
内容
〇脊柱管狭窄症の病態生理
〇手術について
〇病態に基づいた理学療法介入
〇脊椎・体幹機能についての考え方、エクササイズ
ねらい
・腰部脊柱管狭窄症の病態について基礎的理解を深める
・病態理解のもと、適切なアプローチを考えられるようになる
・体幹機能の考え方と、強化に有効なエクササイズを学ぶ
応募はこちらから
↓ ↓ ↓
https://ugoitalab20230226.peatix.com/
LIVEセミナー/ZOOM【村木孝行先生】肩腱板断裂の可動域制限と痛みを村木孝行先生はこう評価しこう治療する 〜肩甲帯と上腕骨頭の動きに着目して〜
◆講 師:村木孝行先生
◆開催日:2023年3月5日(日) 10:00~13:00
【肩関節は自由度や可動性が高いため、異常運動がわかりやすい一方で、様々なパターンを呈します。
この異常運動が症状の原因なのか、代償として起こる結果なのかが曖昧のまま治療をしてしまうと、期待していた結果に辿り着けません。
闇雲に腱板筋群を鍛える、筋緊張を緩めるなどをしても可動域や痛みがまったく改善しないことも多々あります。
肩腱板断裂は”腱板が切れている”以外の絶対的な共通項はなく、症状や機能障害も多彩です。
また、その原因となる機能障害に関しても、原因の原因、そのまた原因が存在することもあり、その原因の層の深さが、同じ介入を行ったときに一定の効果を上げる障壁となります。
本講演では肩腱板断裂で起きうる症状のパターンを提示し、それらに対する介入方針や介入すべき原因の見つけ方について解説いたします。
応募はこちらから
↓ ↓ ↓
https://ugoitalab20230305.peatix.com/
LIVEセミナー/ZOOM【小野志操先生】機能解剖に基づいた股関節痛を改善するために必要な知識と技術
◆講 師:小野志操先生
◆開催日:2023年3月12日(日) 10:00~13:00
【機能解剖に基づいた股関節痛を改善するために必要な知識と技術】
股関節に変形がないにも関わらず出現する鼠径部痛や臀部痛は以前から認識されていました。
その病態は大部分が不明であり、診断がなされず十分な治療ができないまま症状の長期化と遷延化に悩まされる症例は少なくありません。
2003年にGanzによりFemoroacetabular Impingement(以下 FAI)の概念が報告されて以降、原因不明の股関節痛の中に股関節を構成する寛骨臼蓋と大腿骨頸部の骨形態異常に由来するものが存在する可能性が示唆されるようになりました。
またSports Herniaなどとされていたアスリートに好発する鼠径部痛に対して、2012年のBritish Hernia Societyにおいて”Inguinal Disruption(鼠径部の破綻)”という呼称の使用と診断基準の採用が提案され、2014年開催のthe 1st World Groin Pain Conference in Dohaでは、”Groin Pain in Athletes”と表現することを採択し、内転筋関連、腸腰筋関連、鼠径部関連、恥骨関連、股関節関連(含む FAI) の5つに分類しています。
FAIおよびGroin Pain in Athletesの病態解釈については未だに曖昧であり、運動療法についても確立されているとは言えません。
今回のセミナーでは、FAIおよびGroin Pain in Athletesの病態解釈に必要な解剖と知識を整理して、画像所見と理学所見による評価と私が実際に臨床で行なっている治療技術について動画を交えて解説させて頂きます。
有痛性股関節疾患治療の本質に迫りたいと思います。
応募はこちらから
↓ ↓ ↓
https://ugoitalab20230312.peatix.com/
その他の園部企画の講演・セミナー
※新型コロナウイルスの影響により、現在会場セミナーは中止しております。
Zoomセミナーは詳細が決まり次第、掲載していきます。
おすすめ記事
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。