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理学療法士園部俊晴のブログ

膝のゴリゴリ音の正体

先日、林典雄先生、岸田敏嗣先生をお招きし、親睦会をしました。

本物の臨床家が集まると

たくさんの気づきを頂けるので

帰宅する時間をついつい忘れてしまいます

 

こうした気づきは私の

かけがえのない宝物になっています

 

林典雄先生、岸田敏嗣先生

いつも本当にありがとうございます

 

 

 

さて、今回は

膝の軋轢音(あつれきおん)がする症例

についての話をしたいと思います

 

膝を動かす度に

「ゴリ ゴリ」

「パッキン パッキン」

「ジョリ ジョリ」

などの音がする症例は意外と多く存在しますね

 

あの音は何だと思いますか?

関節同士の軟骨がぶつかって音が鳴っている

と解釈している医療人はとても多いと思っています

 

つまり、関節面で音が鳴っている

解釈しているわけです

 

特に変形性膝関節症などの

変形疾患の病名が付いている方は

自然と変形した関節面から音が鳴っていると

思いこんでいることが多々あります

 

でも、改めてよく考えてみてください

 

もし、膝の軋轢音が関節面でなっていたら

1年後にその関節はどうなっているでしょうか??

 

東京都健康長寿医療センターが推奨している

1日8000歩を毎日歩いた時に

ゴリゴリ音が関節面で起こっていたとしたら

 1年後にはほとんど削れて軟骨が

本当に無くなっている可能性が高いですよね

 

そう考えると、軋轢音が

関節面で鳴っていると考える医療人は

少し解釈が足りないと私は考えています

 

 

ではどこで音がなっているのでしょうか?

 

 

私がまず考えることは

関節周辺の軟部組織です

 

軋轢音が鳴るのは

いくつか種類がありますが

膝の場合で1番多いのは

膝蓋下脂肪体だと感じています

 

その証拠に、先日ちょうど

膝のゴリゴリ音が鳴る患者が訪れて

実際にエコーでその音の正体を確認してみました

その時の画像をご覧ください

 

皆さん、映像を見てどう思いましたか?

自分で改めて見ても「面白い!!!」と

感じてしまいました(^-^)

 

映像からも分かるように

膝の関節面ではなく

多くは膝関節周辺の軟部組織で

音が鳴っていると理解できたのではないでしょうか

 

このように我々がこれまで常識と

思っていたメンタルモデルと

実際に起こっている患者の現象が

違うことって多々あるのだと思います

 

そうしたことを含め、臨床で私はいつも

真実の目で患者を見る

ように心がけているんです

 

そうすることで

たくさんの発見を頂くことができます

 

また、皆さんにこうした発見を

随時ご紹介していきますので

楽しみにしていてください!

 

 

臨床は

 

本当に…

 

ばかばかしいほど楽しいですね(^-^)

 

そのことを知ってほしいと思っています

今後の活動も楽しみにしていてください

推薦セミナー

【小林弘幸先生】頚肩腕症候群を科学する〜局所も診て、つながりも診る評価と治療戦略〜(LIVEセミナー/ZOOM)

講 師:小林弘幸先生

開催日:2026年1月10日(土) 18:00~20:00

 

概要

頚肩腕症候群は、神経根症・胸郭出口症候群・末梢神経障害などを含む広い概念であり、頚部から肩・上腕・前腕・手指にかけての痛みやしびれを呈する患者に多くみられます。整形外科・リハビリテーション領域では頻度が高く、肩関節疾患として対応していたにもかかわらず、関節可動域は改善しているのに症状だけが残存するケースも少なくありません。

その背景には、局所的な病態だけでなく、以下のような複合的要因が関与します。
・姿勢や運動パターンの影響
・神経走行に沿った滑走障害
・斜角筋・小胸筋・鎖骨下筋・肩甲背部などの軟部組織による緊張や圧迫
・体幹・胸郭・肩甲帯と上肢の運動連鎖の破綻

さらに、頚椎疾患においては、高位診断やリスク管理の観点からも超音波(エコー)の活用が重要です。エコーにより神経・筋・血管などの軟部組織をリアルタイムで観察でき、原因組織の特定や治療ターゲットの精度を高めることが可能となります。徒手療法の介入ポイントの確認、滑走不全や圧迫部位の可視化、治療効果の即時把握にも有用です。また、エコー所見は運動療法の達成度や方向性を判断する指標にもなり、評価→治療→再評価を一連の流れとして繋ぐツールとなります。

本セミナーでは、以下の観点から実践的に整理します:
● 頚肩腕症候群の病態理解と分類
● 臨床における評価方法
● 関連する神経・筋・軟部組織の解剖
● エコー解剖と局所評価・治療への応用
● 手技介入から運動療法への展開
● 評価結果に基づく治療戦略

頚肩腕症候群のように症状の実態が掴みにくい病態に対しては、評価を定型化し、治療へスムーズにつなげる臨床思考が不可欠です。本セミナーでは、全身的介入と局所的介入の双方を重視し、身体評価を軸に「どのように治療へ展開するか」を明確にします。評価と治療戦略のアップデートに直結する実践的な内容を提供します。

 

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【坂田淳先生】実践×エビデンスに基づいた下肢のスポーツ外傷・障害の評価と運動療法〜トヨタアスリートサポートセンターでの取り組み〜(LIVEセミナー/ZOOM)

講 師:坂田淳先生

開催日:2026年1月18日(日) 9:00~12:00

 

概要

下肢のスポーツ外傷・障害の発生には必ず原因があります。

股関節・膝関節・足関節各々の詳細な関節運動を把握した上で、隣接関節機能を改善させることで、トータルとしての荷重動作が安定し、統合的に評価・治療することができます。本セミナーでは、トヨタアスリートサポートセンターで実践されている知識と技術を学べる機会を提供します。

具体的には

①下肢スポーツ外傷・障害の要因を、解剖・バイオメカニクスに基づいた根拠をもとに、解説します。

② 実践的エビデンスを基に、トヨタアスリートサポートセンターで体系化されている評価手順を伝達します。

③ これまでの研究・臨床経験から導き出された治療体系を紹介します。

 

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【岡本光司先生】腰殿部痛に潜む坐骨神経障害の病態と治療アプローチ〜神経根障害と末梢性の見極めから実践的介入まで〜」(LIVEセミナー/ZOOM)

講 師:岡本光司先生

開催日:2026年1月25日(日) 10:00~12:00

 

概要

「いわゆる坐骨神経痛」といえば、梨状筋よりも末梢の病態—そう考える人が多いのではないで

しょうか。しかし、梨状筋より末梢の組織に対して理学療法を行ってみても、一時的に改善を認

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「何か大切なことを見逃しているのではないか?」この原因を探るため、筋力評価を軸とした

理学的所見をとってみると、L5、S1神経根障害を示唆する所見をしばしば認めました。

今回、実践しているL5、S1神経根障害の捉え方やその他の疾患の鑑別方法や神経根障害の改善が見られたその先の評価および治療戦略をすべてご紹介します。

 

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3月に実技を行うので今回はその理論と基礎となります。

ズバリ、「理学的所見の本質を理解する」です。理学的所見は病態を教えてくれます。

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【赤羽根良和先生】治療を変える“視点”が見つかる!臨床に多い腰痛の見方と運動療法(LIVEセミナー/ZOOM)

講 師:赤羽根良和先生

開催日:2026年1月31日(土) 17:30~20:30

 

概要

臨床に多い腰痛

― 現場で出会う“ありふれた腰痛”を、構造と機能から本質的に読み解く ―

「よくある腰痛」だからこそ、難しい。

臨床で最も多く出会う症状 ― 腰痛。
それは“誰でも扱うテーマ”でありながら、
なぜ痛みが取れないのか、再発するのか、改善が続かないのか
多くのセラピストが悩み続ける分野でもあります。

赤羽根先生は、そんな「臨床に多い腰痛」を
筋・関節・神経・呼吸・姿勢制御の全ての視点から再構築。
「結局、何をどう診て、どこを治すのか?」を
実践的・構造的に整理してくれる180分です。

💡 このセミナーで学べること

✅ 1. “臨床に多い腰痛”をタイプ別に整理する

  • 椎間関節性/椎間板性/筋・筋膜性など、よく出会う腰痛の臨床像を比較
  • 疼痛の発生源をどう推定するか、臨床で使える判断基準を提示
  • 「画像ではわからない腰痛」の特徴を理解する

✅ 2. 多裂筋・胸腰筋膜・横隔膜の働きを読み解く

  • 多裂筋が“働いていない”腰痛の見抜き方
  • 胸腰筋膜・体幹深層筋・横隔膜の連携が崩れるメカニズム
  • 呼吸・安定性・姿勢制御を組み合わせた運動療法戦略

✅ 3. 動作と安定性から考える腰痛のアプローチ

  • 屈曲・伸展・回旋など、動作別に異なる疼痛発生パターン
  • 椎間関節や筋膜の障害を見極め、介入まで
  • 股関節・体幹・骨盤の連動を整える運動療法

✅ 4. “動き”で診て、“動き”で治す臨床へ

  • 「静的姿勢」ではなく“動作中の腰椎挙動”を読み取る視点
  • 運動制御の破綻を整える動作修正のエクササイズ
  • 明日から使える、赤羽根先生の“評価→治療”思考プロセスを公開

🎯 こんな方におすすめ

  • 「腰痛は診ているけど、評価が曖昧になりがち」な方
  • どの組織が痛みの原因なのか、自信を持って説明できない方
  • 多裂筋・体幹・呼吸を活かした機能的治療を学びたい方
  • 日常的に腰痛患者を担当している全てのセラピストへ

応募はこちらから

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その他の園部企画の講演・セミナー

 

※新型コロナウイルスの影響により、現在会場セミナーは中止しております。
Zoomセミナーは詳細が決まり次第、掲載していきます。

 

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