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理学療法士園部俊晴のブログ

痛みの解釈に重要な整形外科テスト

運動器疾患の治療において疼痛部位と圧痛部位が一致した場合、私はさらに関節運動を利用してその組織に負荷を与え、痛みを誘発する評価を行っています。

 

これは整形外科テストと呼ばれ、テストの大半が関節運動を利用して組織に負荷を与えています

 

こうした整形外科テストの意義を理解し適切に施行できることは、私がよくブログで紹介している2水準の評価の上達に繋がります。

 

この第2水準の評価の意味が分かっていると、実は「第3水準の評価」の上達にも繋がるのです。このため、整形外科テストについてご紹介したいと思います

 

結論から言うと、整形外科テストは

関節運動を利用して、どういった負荷を加えているテストなのか」ということを理解するようにしてください。

 

多くのセラピストは、各々の整形外科的テストやり方1つずつ覚えようとして勉強をしています。そして、途中で「難しいな…」と感じてしまい、臨床で活用しなくなります。

 

そうならないためにも、1つ1つのやり方を覚えるのではなく「どういった負荷を加えているテストなのか」という視点で勉強するとよいでしょう。

 

つまり、テストの目的を理解することが技術の向上に繋がるのです。

そして、関節運動によって加えられる負荷は、下記の4だと私は考えています。

 

1.「伸長」負荷

整形外科テストでは、特定の組織に「伸長」負荷を加えるテストが最も多いと思います。

 

例えば、膝関節の外反ストレステストでは、内側側副靱帯周辺の組織を伸長するテストです。

このテストのように、関節運動を利用して伸長負荷を加えることで、特定の部位や組織を伸ばし、「硬さ・緩み」と「痛み」の関係を診ています

2.「圧縮」負荷

次に、特定の組織に「圧縮」負荷を加えるテストも多いです。

 

例えば、アプレー牽引・圧迫テストでは、膝関節90度屈曲位で回旋を加えるテストですが、関節に軸圧を加えながら回旋する場合と牽引しながら回旋する場合とを比較するテストです。

このテストのように、関節運動を利用して回旋負荷を加えることで、特定の部位や組織を圧縮し、「せん断力」と「痛み」の関係を診ています

3.「摩擦負荷

関節運動を利用して、組織間に「摩擦」負荷を加えることもできます。

 

例えば腸脛靱帯炎の症例では、単に腸脛靱帯を伸長するだけでは痛みを誘発できなくても、外側上顆と腸脛靱帯との間に「摩擦」負荷を加えると痛みが誘発できることがあります。

4.「収縮」負荷

最後に、「収縮」負荷について触れておきます。

 

関節肢位を変えることで、筋は伸長位にも短縮位にもなります。

そのため、伸長痛を誘発するには伸長位で収縮させた方が容易に誘発できることになります。

また、関節肢位を変えることで、同筋が働きにくい状態を作ることもできます。

 

例えば、内側ハムストリングスには半膜様筋と半腱様筋とがありますが、半膜様筋は、構造上、伸展位では働きやすく屈曲位では働きにくくなる特性があります。

 

そのため、膝関節伸展位と屈曲位の収縮を行わせることで、痛みや機能障害がどちらの筋で発生しているのかを予測することができます。

 

その他にも、自動運動と他動運動を比較することで、生じた痛みや違和感が、関節がその肢位まで動いた結果発生したのか、収縮を伴った結果発生したのかを判別することができます。

いかがでしたか?

 

このようなことが分かってくると、様々な整形外科テストや検査の目的が見えてくると思えませんか。是非、「関節運動を利用して、どういった負荷を加えているのか」という視点で勉強をしてみて下さい。

 

そうすることで、自分なりの変法を築き上げることもできます。

さらには、特定の組織に負荷を加えるための新しいテストを、独自に見つけることもできるでしょう。

 

なぜならば、先人たちも「“狙いとする組織”にどうしたら負荷を加えられるのか?」という目的を持って、このような負荷を利用した様々な整形外科テストを作ってきたからです。

 

 

 

 

今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました(^^)

 

推薦セミナー

LIVEセミナー/ZOOM【赤羽根良和先生・園部俊晴先生】私の考える足関節・膝関節の理学療法 2022

講 師:赤羽根良和先生・園部俊晴先生

開催日:2022年12月4日(日) 10:00~16:00

 

赤羽根良和先生(10:00~12:15)
「 私の考える足関節疾患の見方と理学療法2022 」

毎年恒例の園部先生とのコラボ講演を行います。今回は私の方では足関節の方を担当させて頂きます。

私の講演では、まずは疼痛を引き起こしている組織を明らかにすることを目的としています。
また、その疼痛がなぜ生じるのか?をしっかりと捉えていきます。
ある程度の推測の中で対象を絞っていく過程については否めません。
しかし、精度の高い理学所見やカメラを用いて動作分析を行うことで、疼痛部位と疼痛動作との関連性が明確となります。
疼痛を引き起こしている組織は、伸張位となる、あるいは伸張位からの収縮によるものです。
これにより、組織が伸びていないのか?滑っていないのか?を想像することが出来るかと思います。

今回も疾患を交えながら臨床で使える知識や技術を提供していきます。当日は宜しくお願い致します。

園部俊晴先生(13:15~15:30)
「 私の考える膝関節疾患の見方と理学療法2022 」
臨床は、どんな理屈を並べても、どんなにエビデンスで理論武装しても、目の前の患者を変えられなければ、プロのセラピストの仕事とは言えません。皆さんが患者なら、エビデンスをよく知っているセラピストより、「今の痛み」を変えてくれるセラピストに診てほしいはずです。

膝関節を診る上で、病態の評価と治療は不可欠です。またその一方で膝関節の力学的な知識と解釈も不可欠となります。
今回、組織学的推論と力学的推論をどのように融合するのかを実際に治療した症例の映像を交えながら解説致します。
膝関節の機能障害を診る際、「病態」「力学」がリンクしていることが分かれば、治療の展開は格段に変わってきます。

私も、赤羽根先生も、このコラボセミナーは毎年リニューアルし、何度受講しても満足いただけるように改善を繰り返しています。
実際に、何度も、何度も受講する人が多いセミナーの1つですし、必ず受講してほしいセミナーでもあります。
是非、ご参加下さい。

コラボアンサー (15:30~16:00)

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LIVEセミナー/ZOOM【工藤慎太郎先生】末梢神経の「なぜ?」がわかる機能解剖学

講 師:工藤慎太郎先生

開催日:2022年12月11日(日) 10:00~13:00

 

【末梢神経の「なぜ?」がわかる機能解剖学】
末梢神経は関節可動域制限や疼痛に対する運動療法を行う上で、重要な構造の1つである。
神経に対する運動療法は、神経モビライゼーションという手技が古くから知られている。

近年、超音波画像装置の進化に伴い、国内では神経に注目した理学療法の結果を示した講演も多いが、
実は、国際的にも神経モビライゼーションに関する研究は増えてきている。

今回は末梢神経に対する運動療法のエビデンスを紹介するとともに、その構造の理解に取り組みたい。
是非、ご参加ください!

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LIVEセミナー/ZOOM【中村尚人先生】問診の重要性〜ヨガ的な心身相関とアフォーダンス理論から見た環境因子と身体〜

講 師:中村尚人先生

開催日:2022年12月18日(日) 10:00~13:00

 

【問診の重要性〜ヨガ的な心身相関とアフォーダンス理論から見た環境因子と身体〜】
理学的検査の重要性は多くの方が当然理解されていますが、問診に関してはそこまで重きを置いていないのではないでしょうか。
しかし、理学療法の分野であっても再発予防の観点からは、原因追求が必須であり、そのための問診はとても大切です。
多くの運動に関する機能障害は不良姿勢や誤った運動方法によって引き起こされます。
しかし、その不良姿勢や誤った運動もまた、環境によってもたらされている部分が多いのです。

環境に関してはアフォーダンス理論が理解しやすく、我々は自らの意思のみでなく、無意識のうちに環境から姿勢や動きを誘導されています。
心と姿勢は連動しており、心身相関と言われていますが、では実際に障害と心身相関の関係はどのようになっているのでしょうか。

今回は、文献的考察の他に、著者が実践してきたヨガの視点から、インドの思想から見た心と体の関係についても考察してみたいと思います。
ぜひ、実際に体を動かして体験してみて下さい。日々の臨床での問診の意義が変わってもらえれば幸いです。

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LIVEセミナー/ZOOM【坂田 淳 先生】肘関節の機能障害別マネジメント 〜他関節からの影響の評価と治療〜

講 師:坂田 淳先生

開催日:2023年1月15日(日) 10:00~13:00

 

膝関節の理学療法において、股関節からと足関節からのアプローチがなされるのと同様に、
肘関節の理学療法では、肘関節(腕尺関節・腕橈関節・橈尺関節)へのアプローチはもとより、
肘関節より近位(肩複合体・胸郭)や遠位(手関節・手部)への対応が重要となる。
肩関節の可動性低下や固定性の低下は、肘関節の過度な運動や肘関節への過剰なストレスを生み出す。

さらに肘関節の機能障害が肩関節に与える影響も考慮し、早期より肩複合体・肘関節双方にアプローチすることが必要である。

また、肘関節理学療法で難渋する場合に、前腕も含めた手関節・手部への影響が強いことがある。特に把握機能が重要であり、
手関節固定性が低下で、肘関節をまたぐ前腕筋の過活動につながりやすい。

本セミナーでは、肩⇔肘⇔手の関係性を整理するとともに、具体的な疾患を提示しながら、
どのようにアプローチを進めていくべきか、その流れを紹介する。

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LIVEセミナー/ZOOM【橋本 貴幸 先生】機能解剖学から考える膝蓋骨骨折後の理学療法~屈曲可動域獲得を中心に~

講 師:橋本貴幸先生

開催日:2023年1月22日(日) 10:00~13:00

 

機能解剖学から考える膝蓋骨骨折後の理学療法について、屈曲可動域獲得を中心にスポットをあててお話させていただきます。

第1は、膝蓋骨骨折について、解説します。
第2は、拘縮のメカニズムを紐解いて解説します。
第3は、術後の疼痛と腫れ(腫脹・浮腫)が生じている中での処置とアプローチについて解説します。
第4は、可動域制限の予防について、各軟部組織のアプローチを解説します。
第5は、筋力としてExtension lagについて、アプローチを解説します。
第6は、屈曲可動域獲得に難渋したケースを踏まえて、屈曲可動域獲得(深屈曲含む)のアプローチを解説します。
最終的に一連の考え方、アプローチが結びつき、日々の臨床成績と患者様の改善に貢献できれば幸いです。

応募はこちらから
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https://ugoitalab20230122.peatix.com/

 

その他の園部企画の講演・セミナー

※新型コロナウイルスの影響により、現在会場セミナーは中止しております。
Zoomセミナーは詳細が決まり次第、掲載していきます。

 

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