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理学療法士園部俊晴のブログ

高齢女性の足はなんで扁平足なの?

皆さんの臨床で高齢女性の足を見てみると、扁平足のことが非常に多いですよね?

これって疑問に思いませんか?

そこで今回は、私が考える高齢女性の足に扁平足が多い理由について解説したいと思います。

 

 

加齢に伴い、足部以外の全ての関節が硬くなります。

その理由として、荷重関節の大半は関節面に対して垂直に荷重を受けることが挙げられます。

 

下の図を見てください。

図からも分かるように股関節、膝関節、距腿関節などの荷重関節は、関節面に対して垂直方向に荷重を受けています。

こういった関節面に対して垂直方向に荷重を受ける荷重関節は、加齢に伴い例外なく硬くなってきます

 

しかし、足部だけは違うんです。

なぜかというと、距腿関節を除く足部の関節は、関節面に対して水平に荷重を受けているからです(下図)

そのため図のように荷重する度に、剪断力を受けることになりますので、筋力低下などに伴い、経時的に各関節の構造が緩くなっていると推測しています。

 

荷重関節の多くは加齢に伴い硬くなっていくのに対し、足部は緩んでくるのは、このように考えると辻褄が合います。

そして、これを裏付けるように高齢者(特に女性)の多くは強い扁平足を呈しています。

つまり足部の関節は、関節面に対して水平に荷重を受けているため、年齢を重ねれば重ねるほど足部内在筋が重要になると言えます。

それだけではなく、足部の使い方をどのように指導したらよいかもまた大切です。

 

 

いかがだったでしょうか。

今回紹介したように、臨床でよくみる謎が解けてくると我々が行うべきことが見えてきます。

 

今後このブログでは、高齢女性の扁平足に対する改善方法も随時紹介していきますよ。

今回も、最後までご覧いただきありがとうございました。

 

推薦セミナー

【小林弘幸先生】頚肩腕症候群を科学する〜局所も診て、つながりも診る評価と治療戦略〜(LIVEセミナー/ZOOM)

講 師:小林弘幸先生

開催日:2026年1月10日(土) 18:00~20:00

 

概要

頚肩腕症候群は、神経根症・胸郭出口症候群・末梢神経障害などを含む広い概念であり、頚部から肩・上腕・前腕・手指にかけての痛みやしびれを呈する患者に多くみられます。整形外科・リハビリテーション領域では頻度が高く、肩関節疾患として対応していたにもかかわらず、関節可動域は改善しているのに症状だけが残存するケースも少なくありません。

その背景には、局所的な病態だけでなく、以下のような複合的要因が関与します。
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本セミナーでは、以下の観点から実践的に整理します:
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頚肩腕症候群のように症状の実態が掴みにくい病態に対しては、評価を定型化し、治療へスムーズにつなげる臨床思考が不可欠です。本セミナーでは、全身的介入と局所的介入の双方を重視し、身体評価を軸に「どのように治療へ展開するか」を明確にします。評価と治療戦略のアップデートに直結する実践的な内容を提供します。

 

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【坂田淳先生】実践×エビデンスに基づいた下肢のスポーツ外傷・障害の評価と運動療法〜トヨタアスリートサポートセンターでの取り組み〜(LIVEセミナー/ZOOM)

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下肢のスポーツ外傷・障害の発生には必ず原因があります。

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具体的には

①下肢スポーツ外傷・障害の要因を、解剖・バイオメカニクスに基づいた根拠をもとに、解説します。

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【岡本光司先生】腰殿部痛に潜む坐骨神経障害の病態と治療アプローチ〜神経根障害と末梢性の見極めから実践的介入まで〜」(LIVEセミナー/ZOOM)

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概要

「いわゆる坐骨神経痛」といえば、梨状筋よりも末梢の病態—そう考える人が多いのではないで

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【赤羽根良和先生】治療を変える“視点”が見つかる!臨床に多い腰痛の見方と運動療法(LIVEセミナー/ZOOM)

講 師:赤羽根良和先生

開催日:2026年1月31日(土) 17:30~20:30

 

概要

臨床に多い腰痛

― 現場で出会う“ありふれた腰痛”を、構造と機能から本質的に読み解く ―

「よくある腰痛」だからこそ、難しい。

臨床で最も多く出会う症状 ― 腰痛。
それは“誰でも扱うテーマ”でありながら、
なぜ痛みが取れないのか、再発するのか、改善が続かないのか
多くのセラピストが悩み続ける分野でもあります。

赤羽根先生は、そんな「臨床に多い腰痛」を
筋・関節・神経・呼吸・姿勢制御の全ての視点から再構築。
「結局、何をどう診て、どこを治すのか?」を
実践的・構造的に整理してくれる180分です。

💡 このセミナーで学べること

✅ 1. “臨床に多い腰痛”をタイプ別に整理する

  • 椎間関節性/椎間板性/筋・筋膜性など、よく出会う腰痛の臨床像を比較
  • 疼痛の発生源をどう推定するか、臨床で使える判断基準を提示
  • 「画像ではわからない腰痛」の特徴を理解する

✅ 2. 多裂筋・胸腰筋膜・横隔膜の働きを読み解く

  • 多裂筋が“働いていない”腰痛の見抜き方
  • 胸腰筋膜・体幹深層筋・横隔膜の連携が崩れるメカニズム
  • 呼吸・安定性・姿勢制御を組み合わせた運動療法戦略

✅ 3. 動作と安定性から考える腰痛のアプローチ

  • 屈曲・伸展・回旋など、動作別に異なる疼痛発生パターン
  • 椎間関節や筋膜の障害を見極め、介入まで
  • 股関節・体幹・骨盤の連動を整える運動療法

✅ 4. “動き”で診て、“動き”で治す臨床へ

  • 「静的姿勢」ではなく“動作中の腰椎挙動”を読み取る視点
  • 運動制御の破綻を整える動作修正のエクササイズ
  • 明日から使える、赤羽根先生の“評価→治療”思考プロセスを公開

🎯 こんな方におすすめ

  • 「腰痛は診ているけど、評価が曖昧になりがち」な方
  • どの組織が痛みの原因なのか、自信を持って説明できない方
  • 多裂筋・体幹・呼吸を活かした機能的治療を学びたい方
  • 日常的に腰痛患者を担当している全てのセラピストへ

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※新型コロナウイルスの影響により、現在会場セミナーは中止しております。
Zoomセミナーは詳細が決まり次第、掲載していきます。

 

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