成長過程の重要性

先日、プロゴルファーの川岸史果選手がコンディション・ラボに来てくれました。
昨年、優勝してかなり有名になりましたが、素直な話し方やひたむきな感じは変わりません。
今回は自身のカレンダーを持参頂きました。
今回はお互い納得する動きが作れたので、今年の活躍が楽しみです(^_^)
さて、今回は、うれしいお知らせがあります。
メルマガ登録者がなんと2000名を越えました!
私のメール講座も、2,000名以上の方に学んで頂けると思うと、身が引き締まります。
今後も改定を続けながら、『良質な情報を伝えられる講座』に育てていきたいと思っております。
今回はメルマガ登録2000名越えを記念して、とても重要な記事をご紹介します(ちょっと長いですが、最後まで読んで見てください)。
それは・・・
成長過程の重要性です。
臨床に限らず、仕事、趣味、日常生活など様々な分野において、人間の成長過程を理解しておくことは極めて重要なことであると私は考えています。
「何が適正な成長過程であるのか」を考えることは、成長のための近道であり、自身が望む臨床家に成長するために重要なことだということができます。
ここで・・・、
一旦寄り道をさせて頂き、ルービックキューブの話をさせてください。
ルービックキューブは日本でも40年ほど前から爆発的にヒットし、世界中で数億人の人が行った遊びです。
私が子供の頃も、ルービックキューブが流行り、クラスの男子は全員ルービックキューブ持っていました。
そして、6面を達成できる人はその地域でヒーローだったのをよく覚えています。
そんな世界的ヒットを遂げたルービックキューブですが、日本では1981年に第1回全日本大会が開催されました。
当時の優勝者の6面達成時間は、52.3秒(3回の平均)であったそうです。
おそらく、日本中でも1分以内に6面を達成する人はほんの一握りの人しかいなかったのだと推測されます。
そして、翌年の1982年には世界大会も開催されるようになり、世界で数億人もの人が行う遊びは、徐々に発展を遂げました。
その攻略法や練習方法などが分かってきて、6面達成がかなり容易にできるようになっていったのです。
さて、現在の世界大会がどのくらいの時間で6面達成を競い合っているのでしょうか。なんと、10秒を切る時間で競い合っているというのです。
ボルトより早い・・・・!
偶然にも私の患者様にルービックキューブの元世界チャンピオンがいます。
私はふと彼にこんな質問をしてみました。「あなたが直接指導すれば、普通の人はどのくらいの期間で6面が達成できるようになりますか?」。
この質問に対し、彼はこう答えたのです。「私が直接指導すれば、どの人でも3日間で6面を達成できるようになると思います。しかも、1分以内で・・・。」
彼からこの答えを聞いたとき、気付いたんです・・・。
多くの分野において、持って生まれた能力より、成長過程の方が重要であることを私は確信しました。
6面を1分以内で達成することは、第1回の全日本大会が開催された当時、日本中で一握りの人しかできなかったことです。
しかし、それが適正な成長過程を辿ることでわずか3日間の練習によって、しかも、普通の能力の人が達成できるのです。
おそらく、第1回全日本大会に出場した選手は、ルービックキューブに関しては選りすぐりの能力を持っていた人達であり、そして、大会に向け一日数時間もの練習を繰り返していたと予測されます。
しかし、現在では普通の能力の人が3日間の練習で達成できるのです。
これは、人間が持って生まれた能力より成長過程の方がはるかに重要であることを証明していると私は考えています。
こうしたことは、ルービックキューブだけでなく、様々な分野で確かに肯ける事実があります。
例えば、スポーツの分野を例に挙げると、水泳では数十年前のオリンピックの金メダリストの記録を、現在では小学生が上回っています。
数十年前の金メダリストの記録は、世界最高峰の身体能力を持った人が厳しい練習を繰り返して達成したものです。
しかし、長い年月の中で水泳の技術や理論は発展し、現在、その世界記録は現在の適正な成長過程を辿った小学生にも及ばないのです。
その他にも学術の分野を例に挙げると、読む速度は一流大学に進学するレベルでも1分間に2000文字程度です。
しかし、適正な練習を行えば、わずか1週間程度の練習によって1分間に10000文字を読むレベルに達することができるといわれます(私も速読を行うようになって読むスピードがかなり早くなりました(^_^))。
こうした例をみても、適正な成長過程を辿ることがいかに重要であるかを理解することができます。
こうしたことから、臨床家においても年々成長していくためには、まず適正な成長過程に入ることが極めて重要であると考えるようになりました。
私の場合、「体幹機能」「運動連鎖」「皮膚の運動学」を理解してから自身の臨床の力が何倍にも膨れ上がっていくことを感じることができました。
そして、これを基盤として様々な治療を展開していき、実践を積み重ねていくことが適正な成長過程と今は感じています。
理学療法の分野も専門領域が細分化され、その成長過程は分野によって異なると思います。
各々の分野における成長過程のレールに乗った上で、実践を繰り返すことで効果的な成長が得られるのだと思います。
追伸
速読の技術の習得は、人生において生涯とても役立つ技術になると思います。
私が読んだ速読の書籍について下記に紹介いたします。
だから速読できへんねん! ~脳のブレーキを解き放て~
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追伸
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ナイトLIVEセミナー/ZOOM【中村尚人先生】予防運動アドバイザーのダイジェストセミナー版
◆講 師:中村尚人先生
◆開催日:2023年6月9日(金) 20:00~21:30
概要
予防運動アドバイザーとは、主に骨関節疾患について予防運動の視点で障害予防について助言を行う専門家をいいます。
多くの障害はdisuse、overuse、misuseから起こります。
disuseは運動不足ということで運動を促せば防げます。
overuseはやり過ぎを制限し適正な負荷によって防げます。
misuseは自身の何が正常から逸脱してるかを骨格特性を踏まえて客観的な評価に基づいて見極める必要性があります。
しかし、現在そのような予防運動の視点で助言を行う専門家はいません。
各種トレーニングや整体技術は存在しますが、適切な評価がある様には思えません。
その場限りの対症療法ではなく、再発しない予防視点の専門家が必要です。
今回は、予防運動とは何かをダイジェストでお伝えします。
目標:予防運動の概念を理解し、予防事業の具体的な業務を把握する。
参考資料)「コメディカルのためのピラティスアプローチ」NAP、予防運動研究会 https://healthfoundation.or.jp/preventive-exercise
応募はこちらから
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https://seminar.ugoitalab.com/event/20230609z/
LIVEセミナー/ZOOM【松田現先生】セラピストに役立つ体幹機能の再構築の実際
◆講 師:松田現先生
◆開催日:2023年6月17日(土) 17:30~20:30
概要
人体は体幹を中心にして、四肢と頭頸部が付いた構造をしています。
このことはつまり、人間のあらゆる活動に体幹が関わる事を意味しています。
動作において体幹が無関係であることは有り得ない、ただどの場面で、どのくらい、どのように体幹が関わるかは個体差もありセラピストを悩ませる原因ともなります。
今回のセミナーでは私自身が姿勢・動作分析をする際に体幹を診るポイントをお伝えし、体幹機能を促通する方法をPNFを中心にして考えていきたいと思います。
PNFは約40ほどのパターンとマット動作、歩行介入からなる治療コンセプトで、特に麻痺性疾患の回復段階には著しい効果があります。
このセミナーを受講したセラピストの皆様が翌日から用いることのできるような方法を多く紹介しますので、当日はよろしくお願いいたします。
応募はこちらから
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https://seminar.ugoitalab.com/event/20230617z/
LIVEセミナー/ZOOM【宮田徹先生】膝関節周囲の疼痛をエコーを使って捉える! 〜1単位で活かせるエコーを使った理学療法〜
◆講 師:宮田徹先生
◆開催日:2023年6月25日(日) 10:00~13:00
概要
【講演概要】
従来の触診や疼痛評価では分からなかった細かな末梢神経をエコーで描出し触診できるようになり、疼痛の解釈が変わってきました。
膝関節は中間関節や荷重関節という特徴から組織損傷に伴う侵害受容性疼痛が多いと考えます。
一方で、画像所見と疼痛を訴える部位が異なる症例や画像所見に乏しいにもかかわらず疼痛がある症例を日常的に経験します。
膝関節の疼痛を炎症性の侵害受容性疼痛だけで考えると病態の理解できない疼痛があるように感じます。
患者の訴えに耳を傾け疼痛と向き合うと”末梢神経”という新たな視点から膝関節の疼痛を考えるようになってきました。
今回は膝関節の疼痛のうち,膝関節前面や内側の疼痛について,どのようにエコーを使い、どのように理学療法を展開するかを中心にお話しさせて頂きます。
【セミナー内容】
・膝関節の評価治療において,限られた時間の中,どのようにエコーを使用しているか演者の使用方法をお伝えします。
・膝関節周囲の疼痛に対して原因となりうる末梢神経の描出方法や判別方法をお伝えします。
・膝関節周囲の末梢神経の問題点に対する一連の理学療法を症例ベースに紹介します。
【到達目標】
・膝関節周囲の疼痛評価について理解を深める(参考にしていただく)。
・短時間で使えるエコーを使った理学療法評価と治療を理解する。
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https://seminar.ugoitalab.com/event/20230625z/
LIVEセミナー/ZOOM【豊田和典先生】大腿骨近位部骨折に対する運動療法の考え方
◆講 師:豊田和典先生
◆開催日:2023年7月2日(日) 10:00~13:00
概要
《大腿骨近位部骨折の理学療法について》
大腿骨近位部骨折は高齢者に多い骨折の一つであり、当院でも年間100例前後の整形外科的治療が行われている。
受傷機転の多くは転倒であり、大腿骨近位部骨折症例は受傷前から何らかの機能低下を生じていると考えられる。
つまり、整形外科的治療後の運動療法では、受傷による要因・手術による要因とともに、受傷前からの要因も考慮する必要がある。
本講演では自験例を踏まえながらそれぞれの要因について学び、それらに対する具体的な運動療法を提示できればと思います。
●具体的なセミナー内容
1.大腿骨近位部骨折と整形外科的治療について
2.運動療法で考慮すべき要因の理解と運動療法について
1) 受傷前からの要因と運動療法
2) 手術による要因と運動療法
3) 受傷に伴う要因と運動療法
4) あぐら座位獲得と歩行能力向上に対する運動療法について
●到達目標
大腿骨近位部骨折後の運動療法に影響を与える要因とそれに対する運動療法を理解する
応募はこちらから
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https://seminar.ugoitalab.com/event/20230702z/
LIVEセミナー/ZOOM【中谷知生先生】脳卒中の歩行再建 ~歩行のメカニズムに基づいた実践的トレーニング~
◆講 師:中谷知生先生
◆開催日:2023年7月9日(日) 10:00~13:00
概要
脳血管疾患症例の理学療法において、歩行再建は非常に重要な位置を占めるトレーニングです。
近年では課題指向型トレーニングのエビデンスが明確になりつつあり、重度の運動麻痺を呈した症例においてもより早期から積極的な歩行トレーニングを実施する機会が増えています。
しかし実際に歩行トレーニングを進める上では、脳血管疾患の病態の多様性のため、様々な身体機能・能力を呈する個々の症例に対してどのようなデバイスを選択して、どのような介助を行えばよいのか迷うことも多いと思います。
そこで本講義は、まずヒトの歩行の力学的なメカニズム、ならびに脳血管疾患症例に共通してみられる歩行の特徴を整理します。
これがしっかりと理解できれば、目の前の症例の歩容に対してどのように修正するべきか、悩むことが確実に減ると思います。
講義では実際の臨床場面も提示しながら、理論に基づいた実践について考えられる力をつけられるように講義します。
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https://seminar.ugoitalab.com/event/20230709z/
LIVEセミナー/ZOOM【鈴木俊明先生】臨床に活きる!!腰背筋群の解剖学と運動学
◆講 師:鈴木俊明先生
◆開催日:2023年7月16日(日) 10:00~13:00
概要
《講演概要》
腰背筋群に関する解剖、運動学の特徴を把握して、腰背筋群が作用する動作に関して講義させていただきます。
具体的には、多裂筋、最長筋、腸肋筋の作用を十分に理解することによって明日からの運動療法に活かせる講義にさせて頂きたいと思います。
《セミナーの内容》
1 座位保持に必要な腰背筋群
2 座位からの側方移動に必要な腰背筋群
3 立位からの前方移動に必要な腰背筋群
4 歩行で必要な腰背筋群
《到達目標》
腰背筋群を一つの筋群としてではなく、各筋の特徴を把握できるようになれる
応募はこちらから
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https://seminar.ugoitalab.com/event/20230716z/
LIVEセミナー/ZOOM【熊谷匡晃先生】股関節拘縮の評価と運動療法 アップデートセミナー
◆講 師:熊谷匡晃先生
◆開催日:2023年7月30日(日) 10:00~13:00
概要
2020年1月に書籍『股関節拘縮の評価と運動療法』を出版いたしました。
股関節疾患のリハビリテーションにおいて、セラピストが評価・治療の根底に置くべき「股関節の拘縮」をテーマに、解剖学、バイオメカニクスの総論、股関節拘縮の詳細な評価方法、関節拘縮に起因する痛みや異常歩行など多岐にわたる内容を掲載いたしました。
しかし、医学は日進月歩であり、運動器リハビリテーションも発展し続けています。
本セミナーでは、書籍の中で書ききれなかったこと、出版時から現在までの3年で起こった変化や新しい知見について私見を含め解説させていただきます。
【詳細】
・関節可動域や鼡径部痛に関わる股関節の求心位、translationについては、肩関節とは少しニュアンスが異なると考えています。
・疼痛や関節拘縮の原因として、新たな病態が注目されてきています。
・最近の臨床の中で注目している股関節拘縮の原因組織と治療アプローチについて紹介させていただきます。
・整形外科治療における近年の考え方やエビデンスについても知っておく必要があります。
・我々が臨床で扱う股関節疾患としては、大腿骨近位部骨折と変形性股関節症が大半を占めており、急性期、回復期、整形外科クリニックでリハビリテーションが行われています。時間をかけて進行し、次第に症状が重くなる変形性股関節症はもとより、大腿骨近位部骨折においても初期から最終まで一貫して介入できる施設は多くなく、時期に応じてそれぞれの施設が担う役割や治療内容も変わってきます。
普段臨床で診ていて造詣が深い病態のみならず、直接は診ていない病態まで含めて総合的に理解を深めることで、術前に診た症状がそれとリンクして理解できますし、手術に至る前に対処すべき問題や着目する視点につながると考えます。
応募はこちらから
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https://seminar.ugoitalab.com/event/2023073030z/
その他の園部企画の講演・セミナー
※新型コロナウイルスの影響により、現在会場セミナーは中止しております。
Zoomセミナーは詳細が決まり次第、掲載していきます。
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