腰部脊柱管狭窄症とPLFテスト
先日、入谷式公式セミナー上級編の講師を務めて来ました。
このセミナーはまる二日間なので、疲れました(^^;)
入谷先生が亡くなって上級編を再開してから、もう4回目の上級編セミナーです。
一回一回、しっかり行っていきたいです。
そして、受講生も、私も、“成長”の場となるように、努めていきたいです。
セミナー終了後、希望者で入谷先生のお墓参りに行ってきました。
さて・・・
今回は、腰痛疾患を診る上で知っておきたい『PLFテスト』を紹介します。
腰部脊柱管狭窄症の治療では、腰椎前弯が増強する要因を取り除くことが重要です。
この要因を取り除くために、あなたはまず何を考えますか。
まずは・・・
腰椎の後弯の可動域を獲得することが必要です!
それでは腰椎の後弯の可動域はどのように評価すればよいのでしょうか。
まずはしっかりとした評価ができなければ、患者の状態を把握できないだけでなく、運動療法によって改善したかどうかも判断できません。
この評価として、臨床的に最もよく利用されるのが今回紹介するPLFテストです。
このPLFテストは、特に高齢者の腰痛を診る際にはとても重要なテストですので、必ず覚えておきましょう。
このテストは赤羽根先生執筆の『腰椎の機能障害と運動療法ガイドブック』に詳しく掲載されています。
※ このテストの施行方法と触診による腰椎の動きの確認方法などは、この書籍に付いているDVDでも紹介していますので、是非閲覧ください。
↓ ↓ ↓
http://motion-medical.co.jp/?pid=116062758
それではPLFテストの具体的な方法を下記の映像で確認してみてください。
腰部脊柱管狭窄症の症例に対し運動療法を施行し、PLFテストが陰性化することには大きな意義があります。
下記の図は初診時の歩行可能距離とPLFテストが陰性化するまでリハビリを行った後との歩行可能距離を比較しています。
この図を見てみると・・・、すごい成績だと分かります。
※この図の説明は『腰椎の機能障害と運動療法ガイドブック』に詳しく掲載されています。
PLFテストの施行方法と触診による腰椎の動きの確認方法などは、この書籍に付いているDVDでも紹介しています。また、書籍をお持ちの方は上記の図の説明が64ページに詳しく掲載されています。ぜひご参照ください。
PLFテストが陰性化するまでリハビリを続けていくと・・・、
最初は300m以下しか歩けなかった症例のうち、50~60%程度の症例が1㎞以上歩けるようになります。
しかも・・・
ほぼ全例で歩行距離は改善します!
歩行可能距離が300m以下では日常生活を普通に過ごすことは難しいので、手術あるいは押し車を用いることが必要になります。
しかし500m歩ければ、日常生活での問題は少なくなると考えられるため、500m以上連続して歩行できるようにすることが治療目標の1つの基準となります。
500m以上歩ければ、手術を選択しない症例が多くなります。
これは我々にできるんですよ。。。。。
療法士って最高に楽しい仕事ですよね(^_^)
追伸
下記はJリーガーの鈴木彩貴選手です。ポテンシャルを活かすことに貢献できれば幸いです。(^_^)
LIVEセミナー/ZOOM【中山昇平先生】1人でできるエコー講習会〜下肢編〜
◆講 師:中山昇平先生
◆開催日:2023年11月26日(日) 10:00~13:00
概要
本セミナーの主題
「ひとりでも運動器エコーを使いこなす!」
セミナー開催の主意
私が入職した際,療法士は私だけで,まさに“一人でエコーを用いて練習”していました。そこで悩んだことは,「解剖と超音波画像の違い」,「解剖書の平面を立体的に理解し直すこと」であり,「本当に,この画像で合ってる?」かどうか不安でした。
このセミナーを通して,受講される先生方の悩みを一緒に解決したいと考えています。
セミナー内容
・エコーの設定について
基本操作(ゲイン,深度,ダイナミックレンジ)機能(Bモード,ドップラー,エラストグラフィ)
・1人で画像を見る練習 間違いやすいポイント
画像の特徴(白と黒の違い),正常と疾患の違いor個体差の問題?
画像が見えない=音響陰影,見えないものが見える=音響増強,多重反射など
・1人でエコーを操作する練習 悩むポイント
描出した画像が異なる(ジェルでずれる,身体が動いてしまう)
動態を観察する際の注意点
応募はこちらから
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https://seminar.ugoitalab.com/event/20231126z/
LIVEセミナー/ZOOM【千葉慎一先生】肩関節の可動域制限と制限因子
◆講 師:千葉慎一先生
◆開催日:2023年12月03日(日) 10:00~12:00
概要
肩関節の動きは複数の関節が協調し一つの機能ユニットとして遂行されます。
肩関節可動域の制限因子は肩甲上腕関節のみに存在するのではなく、機能ユニットを構成する全ての関節に原因が存在する可能性があります。
したがって従来通りの肩甲上腕関節のみに対するアプローチでは可動域制限を改善することは困難であり、機能ユニット全体に対してアプローチする必要があります。しかし、評価で柔軟性の低下が確認された筋などの軟部組織に対するリラクゼーションやストレッチ、体幹や肩甲帯に対しては評価で運動制限が確認された方向への他動運動を正確に行うことで十分に可動域制限を改善することが出来ます。
肩関節可動域制限の治療の際に最も重要になることは、肩関節の運動を理解したうえで、どの関節のどの方向への動きが悪くなっているのか、その動きを邪魔している組織は何なのかを見つけだすこと、つまり評価であり、特別な治療手技はそれほど重要ではないと考えます。
今回の講習会では、まず初めに屈曲・伸展、外転・内転、外旋・内旋、それぞれの肩関節機能ユニットとしての動きを説明します。そして、その知識をもとに評価法を説明し、治療例を実技を交えてお話したいと思います。
応募はこちらから
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https://seminar.ugoitalab.com/event/20231203z/
LIVEセミナー/ZOOM【谷口圭吾先生】エラストグラフィによる運動器ストレスの画像評価と臨床応用の可能性
◆講 師:谷口圭吾先生
◆開催日:2023年12月10日(日) 10:00~11:30
概要
運動器の力学的なストレス評価は病態解明や傷害予防,運動機能の向上等を目的とし理学療法学やスポーツ医科学領域において重要です.
一方,従来の臨床的なストレス評価は定性的な側面が色濃く,定量が困難でありました.弾性率はスティフネスを表す物理量で,近年開発された超音波せん断波エラストグラフィは非侵襲的かつ局所的に生体軟組織の剛性率を捉えられることが認知されつつあります.
力学ストレスと組織スティフネスの関係性は組織を伸長した際の負荷と剛性率の線形関係から示され,筋伸長時の弾性変化は受動張力を強く反映する可能性が報告されています.
本セミナーでは献体の大腿直筋,長内転筋や肩後方関節包を対象とした剛性率−張力関係の実験解剖学的な検討について紹介し,ヒト生体における運動器ストレスの画像評価とその臨床応用の可能性を考える機会としたく思います.
応募はこちらから
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https://seminar.ugoitalab.com/event/20231210z/
LIVEセミナー/ZOOM【園部俊晴先生、赤羽根良和先生】私の考える膝関節・足関節の理学療法2023
◆講 師:園部俊晴先生、赤羽根良和先生
◆開催日:2023年12月17日(日) 9:00~12:30
概要
私の考える膝関節疾患の見方と理学療法2023:赤羽根良和先生 9:00~10:30
これまで、園部先生と共に膝関節・足関節をテーマにしたコラボセミナーを開催してきました。これまでの講演では、私は主に組織学に焦点を当てた講演テーマをお話ししてまいりましたが、園部先生とのコラボセミナーを通じて、運動連鎖と力学論の考え方から多くの知識を得る機会がありました。
この学びを臨床現場で活用し、膝関節痛の改善に向けて運動連鎖と力学論を応用し実践してまいりました。その結果、2023年のコラボセミナーでは、膝関節痛を改善するために必要な運動連鎖と力学論の考え方に焦点を当て、その重要性についてお伝えしたいと思います。
本講演では、実際の臨床ケースを通じて、私がどのように運動連鎖と力学論を考え、実践しているかについて詳しくご紹介します。
膝関節痛の改善には、組織論だけでなく、アライメントと力学論の考え方も不可欠です。
そこで、今回の講演では、膝関節の痛みを一時的に解消することができても、再発が頻繁に起こるとお悩みの方々に、この考え方とアプローチをお勧めいたします。臨床現場での実践例を交えながら、力学論を活用したアプローチについて詳しくお話しいたします。膝関節痛の改善に向けて新たな視点を提供し、皆さまの臨床実践に役立つ情報を共有できればと考えております。
私の考える足関節疾患の見方と理学療法2023:園部俊晴先生 10:40~12:10
足部・足関節は身体の土台であるため、これに対応できる知識と技術はそのまま膝関節・股関節・腰部の治療に応用できます。伝説的な理学療法士 入谷誠先生が巨人となった背景にも足部・足関節を追求した知見をその他の関節に応用したことにあります。こうしたことも踏まえ、このセミナーでは足部・足関節疾患の評価から治療までを私が実際に診た治療映像を交えお伝えします。
足部・足関節の評価と治療は、組織学的な推論はもちろんのこと、動作分析も含め力学的推論の知識が必ず必要です。
私も、赤羽根先生も、このコラボセミナーは毎年リニューアルし、何度受講しても満足いただけるように改善を繰り返しています。実際に、何度も、何度も受講する人が多いセミナーの1つですし、必ず受講してほしいセミナーでもあります。
【セミナー内容】
● 足部・足関節の臨床推論とは
● 評価と治療の実際
【到達目標】
1. 足部・足関節の評価と治療の流れを理解する。
2.足部・足関節の力学的負荷を理解する。
3.仮説検証作業とは何かを理解する。
コラボーアンサー 12:10~12:30
応募はこちらから
↓ ↓ ↓
https://seminar.ugoitalab.com/event/20231217z/
LIVEセミナー/ZOOM【小野志操先生】小野志操先生の考える腰痛の評価と治療
◆講 師:中山昇平先生
◆開催日:2023年12月24日(日) 10:00~13:00
概要
腰痛とは症状であり、診断名ではありません。
腰痛の発生要因は多岐に渡ります。骨折などの外傷や腰椎分離症などであれば、その要因は明確です。一方で、オーバーユースやミスユースなどを背景にした症状としての腰痛の場合、私たちはその評価に苦慮することとなります。
なかでも、筋筋膜性腰痛という診断名について違和感を感じてなりません。
皆さんは筋筋膜性膝痛や筋筋膜性肩痛などという診断名を聞かれたことは無いでしょう。
私は腰痛の病態は多くの場合、他の関節疾患と同様に、椎間関節周辺組織もしくは仙腸関節周辺組織の拘縮と椎間関節と仙腸関節周辺に機械的刺激が加わることで発生していると捉えています。その根拠は脊椎外科医が椎間関節ブロックもしくは腰神経後枝内側枝ブロックで確定診断をつけるという事実です。
治療においては、腹筋群や背筋強化を主体としたものにエビデンスがあると多く報告されていますが、関節可動域改善→筋力強化→動作改善→症状改善という理学療法の原則を考えた時に、症状発生要因を明確にすることが重要です。「どう治すか」の前に「どこを治すか」を考える必要があります。
腰痛という症状がどのように発生しているのか、画像所見から何を読み解くべきか、理学所見から疼痛発生要因をどう導くのかについてエビデンスを基に私の見解をお話しさせて頂きます。腰痛治療の本質に迫る1日にしたいと考えています。
応募はこちらから
↓ ↓ ↓
https://seminar.ugoitalab.com/event/20231224z/
その他の園部企画の講演・セミナー
※新型コロナウイルスの影響により、現在会場セミナーは中止しております。
Zoomセミナーは詳細が決まり次第、掲載していきます。
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