帯状疱疹のあとの痛み
先日、土曜日の午前中だけ休みをもらえたので
朝早くから息子と一緒にサッカーを
クタクタになるまでやりました(*^-^*)
息子の身体能力が急激にあがり
第二次成長が始まるな…
とワクワクしています
サッカーの後に
デニーズで朝食をとりました
久しぶりに息子と二人で食べる朝食は
父として本当に幸せな時間です
サッカー談義で盛り上がりました
いつかは恋の談義もしてみたいと思います
家族って本当に宝物ですね
さて、今回は“帯状疱疹”についてです
帯状疱疹なんて、我々療法士はそれほど知識ありませんよね
私も皆さんと全く同じでしたが
昨年、私の母親が帯状疱疹で入院し
その後、半年も左の背中と脇腹あたりに強い痛みが継続していたんです
私は痛みがあるのは知っていたのですが
それほど痛いとは知りませんでした
しかし母から下記のような電話がありました
~~~ 母 ~~~
実は帯状疱疹のあと半年経ってるんだけど
まだ痛みが本当に強くて
身体を動かすだけで痛いんだよ…
それでずっと医者に通って薬をもらってるんだけど…
まだ痛みが取れないって先生に言ったら
さらに薬を増やすって言われたんだよ
先生に、最近薬を飲み過ぎてて
お腹の調子が良くないから
薬を増やしたくないのですが…
と言ったら先生が
「言うこと聞けないのですか?」と
叱られちゃったんだけど…
どうすればよいかな…
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
皆さん!!
この話を聞いてどう思いますか!!?
私はすぐに
「その病院に行くのはもうやめなさい!」
と説得しました
そして
すぐにラボに来てくれないか?
まずその痛みの原因を見つけるから
僕に見せてくれ
と言いました。
母の話を聞いていて
私は直感的に
筋膜や皮下組織の影響を想像しました
そして調べてみると
帯状疱疹が治癒した後も続く痛みが
3ヵ月後も残存しているケースが7~25%
6ヵ月後も残存しているケースが5~13%いるそうです
しかも、かなり強い痛みのようです…
この痛みは、神経障害性疼痛
と考えられているようです
母が来て診てみると
筋膜や皮下組織の影響だと確信しました
つまり帯状疱疹の後に
筋膜や皮下組織の滑走が悪くなり
その間に入り込んでいる神経の滑りが
悪くなることで体を動かすと痛いわけです
背中の痛みに対して
筋膜を剥がす操作をしてみると
「ぎゃー!」と飛び上がるほどの痛みがありました
しかも反対側を同じように操作しても
ほとんど痛みが出ません
さらにその操作をして
手を離すと痛みは継続しません
ここで痛みの原因が筋膜であると確信しました
そして5分程度筋膜を剥離する操作を行いました
そうすると体を捻ってもいつもの痛みが出ません。
次の朝、症状はまた戻りますが
以前ほど強くありません
このように筋膜の場合
「3歩進んで2歩さがる」を繰り返します
でもここで大事な事は、私の母親としては
原因が明確になったことで
とても精神的に安定したということです
そしてもっと大事な事は
痛みがあると患者はかばってそこを動かしません
だから、こうした滑走障害がある場合
痛みが長期間にわたって
なかなか取れていかないわけです
しかし原因が筋膜であり
むしろ動かして滑走した方が良いと分かってしまえば
患者は自然に痛くても動かそうとします
このため痛みが徐々に軽減するわけです
私の母親の場合
次の週も私ところに来て
筋膜を剥離し、そしてウォーキングで
体を捻る運動を指導しました
そのことによってほぼ3週間で
生活に支障にない痛みにまで寛解しました。
もちろん、薬も不要になりました。
もしこの経過を
その高慢な態度をとった医師が
見たらなんと感じるでしょうか?
あらためて、
医療従事者は威張ったらダメ!
と、私自身にも言い聞かせる
良い機会になりました
医療人は、感謝されるので
つい自分は偉いと勘違いしてしまいます
でも何のために我々が仕事をしているか
それを絶対に忘れてはいけません
今日も最後までご覧いただきありがとうございました
推薦セミナー
LIVEセミナー/ZOOM【財前知典先生】イチから始める歩行分析 〜財前知典が考える歩行の診方と変化の出し方
◆講 師:財前知典先生
◆開催日:2023年10月1日(日) 10:00~13:00
概要
歩行分析で大切な事は正常歩行との比較に終わらないことです。
もちろん正常歩行を知っておく事は大切ですが、正常歩行に近づけるような運動療法では思うように結果が出ない事も事実です。
例えば歩行時立脚後期に股関節伸展が出現しない患者様に股関節伸展運動やROMexerciseを行っても歩行時の股関節伸展運動に反映されないということも経験するかと思います。
そのときに必要なことは「歩行時に股関節伸展が出現しないのはなぜか?」という臨床推論を多く持つことです。歩行で考えると股関節伸展運動が減少するのは股関節伸展を制限する軟部組織の滑走不全も考えらますが、股関節屈筋群が活動しないことによる安定性の低下によって結果として股関節伸展運動が減少することも考えられます。歩行の基礎を理解するとこのように臨床推論の引き出しが多くなります。
本セミナーでは歩行の基礎から臨床での展開方法までをお伝えいたします。
【セミナー内容】
・歩行分析の基礎知識(歩行分析とは何か?歩行分析の特徴と意義)
・歩行の診かた(歩行分析のポイント)
・歩行の変化出しかた
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LIVEセミナー/ZOOM【赤羽根良和先生】赤羽根先生はFasciaが由来する痛みと痺れをこう改善する-上肢編-
◆講 師:赤羽根良和先生
◆開催日:2023年10月14日(土) 17:30~20:30
概要
<セミナー内容>
近年、運動器の治療においてFascia(筋膜)と神経の重要性がますます高まっています。
本セミナーでは、その関係性に焦点を当てながら、私の考えるFasciaと神経の評価とアプローチについてご紹介いたします!
神経の滑走障害が疼痛の原因となるケースは多く、臨床経験からもその重要性が浮き彫りになっています。
そこで、このセミナーでは、上肢Fasciaと神経周膜・血管周囲の滑走性について、具体的な事例とともにご説明します。
さらに、解剖学的な内容を視覚的に理解するために図を用いて説明し、実際の運動療法との関連性にも触れます。
このセミナーを通じて、Fasciaと神経の滑走障害が疼痛に与える影響について新たな気づきを得ることができます。
そして、その知識を武器に、より多様な治療選択肢を手に入れることでしょう。
これからは、疼痛の評価において神経の滑走障害を見落とすことのないよう、より高度な理学療法を展開していくことが可能になります。
これまでのアプローチにとらわれず、Fascia・神経の滑走障害を含めた包括的な治療を取り入れてみませんか?
刻々と進化する医療の世界において、新たな知識を身につけることは必須です。
是非、本セミナーで理学療法士としてのスキルを高めてみてください。
また11月にも、下肢編を行います。
【赤羽根良和先生】赤羽根先生はFasciaが由来する痛みと痺れをこう改善する-下肢編-(LIVEセミナー/ZOOM)
【セミナーの到達目標】
•上肢のFascia(筋膜)と神経の理論背景を理解できる
•上肢のFasciaと神経の解剖学を学ぶことできる
•上肢のFasciaと神経の評価と治療を学ぶことできる
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LIVEセミナー/ZOOM【豊田和典先生】整形外科疾患と跛行~症例を通して下肢関節機能障害の歩行への影響と運動療法を考える~
◆講 師:豊田和典先生
◆開催日:2023年10月22日(日) 10:00~13:00
概要
変形性疾患や外傷後に跛行を生じる例は多く、その原因は身体構造上の問題、疼痛の問題、神経の問題、筋の問題、血行の問題など様々である。
跛行は歩行エネルギーの非効率化や二次性疼痛発生、隣接関節等への負担増加などを引き起こすため、歩行能力向上のためには跛行の改善が必要である。
本研修では整形外科疾患の症例(主に術後の症例になります)を通して、跛行の特徴や観察すべきポイント、問題点の抽出とそれを改善するための運動療法を学んでいきたいと思います。
【セミナー内容】
1.跛行を引き起こす原因とその影響について
2.各整形外科疾患で生じることが多い跛行と観察すべきポイントについて
3.跛行を引き起こす原因とそれに対する運動療法について
【到達目標】
1.各整形外科疾患で生じる跛行の特徴を理解すること 2.跛行を引き起こす原因とそれに対する運動療法を理解すること
応募はこちらから
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https://seminar.ugoitalab.com/event/20231022z/
LIVEセミナー/ZOOM【中村尚人先生】比較解剖学の視点、アフォーダンス理論について
◆講 師:中村尚人先生
◆開催日:2023年10月29日(日) 10:00~13:00
概要
私たちの体は長い進化の中で形作られました。
医学教育の中で、解剖学を通して体の特徴を学びますが、なぜ今の形状になっているのかの意義について学ぶ機会はありません。
比較解剖学は、ヒトとそれ以外の動物との骨格などを比較することで、ヒトの特徴やその形状の意義を導き出してくれます。
アフォーダンス理論は1950年代に認知心理学者のギブソンによって提唱された概念で、環境などの外の刺激が人間の行動を決定しているという主客反転のユニークな視点を持っています。進化から考えると、今存在している生物は環境適応で選択されたものですから、環境の要因が主であるというのも頷けます。
【セミナー内容】
類人猿を中心とした人類との比較解剖学から、ヒトの機能や骨格的な特徴を見ていきます。アフォーダンスに関しては、社会の環境や自宅の環境が身体に及ぼす影響を見ていきたいと思います。
【到達目標】
・比較解剖学に基づいたヒトの機能の優先順位を理解する。
・ヒトとはどのような動物なのかを理解する。
・アフォーダンス理論から環境が身体に与える影響を理解する。
・患者さんの背景として環境を確認する必要性を理解する。
・問診として何を確認するかを学ぶ。
応募はこちらから
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https://seminar.ugoitalab.com/event/20231029z/
会員無料LIVEイベント/ZOOM【土屋元明先生】デイサービス・訪問リハビリの若手セラピストに伝えたい現場で活かす臨床思考と介入のクリニカルヒント
◆講 師:土屋元明先生
◆開催日:2023年11月4日(土) 19:00~20:30
概要
<セミナー内容>
デイサービスや訪問リハビリの現場で働くセラピストの悩みは、病院やクリニックで働くセラピストとは少し違います。
例えば…
・介護保険の現場は、対象者の情報をすぐに得ることが難しく、疾患も多岐に渡るため、どう介入して良いか悩む。
・認知機能や意欲の問題もあって、運動機会や頻度を増やすことができず介入方法に困っても、相談できる相手がいない。
・研修制度やそのシステム効率が悪く、効果的に学ぶことができない。
といった悩みが挙げられます。こうした悩みによって、自分が本当に成長できているか不安になっていませんか?
そして、「様々な手法で介入」していたはずなのに、いつの間にか「ルーチン化」になっていませんか?
ルーチン化することは大切ですし、効率も高まるのですが、それで本当に良いのでしょうか?
そこで今回、デイサービス・訪問リハビリの立ち上げから、現場指導までこなしている元明先輩から、こうした悩みを解決するためのクリニカルヒントについて講演をしていただきます。元明先輩がどういった思考過程でサービスを提供し、スタッフと働いているのかを知ったり、具体的にどう介入しているのかを知ったりすることで、悩みを解決するヒントを得て下さい。
〜元明先輩より〜
皆さんが抱えている悩みは、私も抱えていたり、現在も抱えている内容が多いと思います。
大切なのはこうした悩みに対して、他のセラピストはどうしているかを知り、自分ならどうするかを考えることだと思います。
だからこそ、今回の講演のテーマは「KPO」です!!
KPOとは、勝手にパクってオリジナルの略です。
デイサービスの立ち上げや訪問リハの立ち上げ依頼を受け、介護保険下のセラピスト指導を行ってきた私の考えを聞いて、良いと思ったものは勝手にパクってください。
そして、実践しながら自分のオリジナルにしてください。
皆様にお会いできること、楽しみにしております。
応募はこちらから
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https://seminar.ugoitalab.com/event/20231104e/
その他の園部企画の講演・セミナー
※新型コロナウイルスの影響により、現在会場セミナーは中止しております。
Zoomセミナーは詳細が決まり次第、掲載していきます。
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