本物を伝える
先日、「運動連鎖を臨床に活かす!」の講演が終わりました。
会場は満席で、はじめから普段と異なる波動を感じました。
講演を終えて、とても反響が大きかったように思います。
書籍もなんと100冊以上売れたそうです。
驚いたのは、数多くの人が講演終了後に園部ブログの「力学推論を理解するためのステップ講座」に登録してくれたんです。
登録の状況を見てみると、その多くが講演の終わった4時半から5時までの間に登録されていました。
つまり、会場を出たらすぐに登録したわけです。
すごい行動力です!
さて・・・
今回は、タイトルにあるように「本物を伝えていく」ことについて、わたしの想いを話します。
私は自分で研究会を持っていると同時に、他の団体からもたくさん依頼を受けておりますので、そこで講演もします。
また自分でも普通にお金を払って注目する講演を聞きに行ったりもします。
だからよく分かることがあります。
それは・・・
この業界で有名であることと、臨床力は一致しないということです。
これは否定ではありません。
さすがに臨床27年もやっていれば、本物と偽物ぐらいは、話を聞けば分かるものです。
現在この業界にはさまざまなセミナー団体がありますが、お呼びする講師をどのように選んでいるか、分かりますか?
それは・・・
集客力です。
これも否定ではなく、セミナーを運営する団体の立場に立ってみれば、当たり前の話です。
もちろん、いろいろな団体がありますので、すべての団体がそうであると言っているわけではありません。
しかし多くの団体は、その講師が、集客力があるかどうかでお呼びする講師を選んでいることが多いのは事実だと思います。
ただ・・・
私はこれまでたくさん講演を聞いて、そして、この業界のトップランナーとたくさんの交流があるので、はっきり分かります。
それは、集客力と臨床力は、決して一致しません。
毎週のように講演をして、たくさん人を集める講師はいますが、その中には臨床家としては力を有していない人もいるわけです。
でも、よく考えてみてください。
大事なことは、私たちが何のために学んでいるかということです。
なぜ学ぶのか・・・
それは目の前の患者さんを良くするために学ぶんじゃないですか。
臨床家として成長したくて、学ぶんじゃないですか。
少なくとも学ぶために学んでいるわけでは無いはずです。
だから・・・、
少なくとも治療に関することを学ぶときには・・・、
学んでいる講師が本当に患者をよくしているのか、
机上の理論だけなのかをよく見極めてください。
だって、治療に関することを学ぶのに、どんなに理論が面白くても、その講師自身が、患者を良くできない、または治療すら普段していない人から学ぶ意味があるんでしょうか。
私は、臨床はそんな甘いものだと思っていません。
だから、私の代表する臨床家のための運動器研究会では・・・
本物の臨床家だけをお呼びしたいんです。
その講師が本物の臨床家であるかを焦点にしたいんです。
それは書籍も同じなんです。
本物の臨床家が書いた・・・現場で役立つ書籍を出したいんです。
こうした想いを持ち続け・・・
出版社を通じ、本物の臨床家が書いた・・・現場で役立つ書籍を出版し、
臨床家のための運動器研究会を通じ、本物の臨床家の、患者をよくするための技術を伝えて行く。
そして、書籍を読んだ人が・・・、講演に参加した人が、そして私自身も、臨床家として成長する。
その先に、我々のできる社会貢献があると思うんです。
追伸
下記はホッケー日本代表の瀬川真帆選手です。
日本のホッケー界を支えるスーパーアスリートの1人です。
東京オリンピックで、最高のパフォーマンスが出来るよう少しでも貢献できればうれしいです。
LIVEセミナー/ZOOM【中山昇平先生】1人でできるエコー講習会〜下肢編〜
◆講 師:中山昇平先生
◆開催日:2023年11月26日(日) 10:00~13:00
概要
本セミナーの主題
「ひとりでも運動器エコーを使いこなす!」
セミナー開催の主意
私が入職した際,療法士は私だけで,まさに“一人でエコーを用いて練習”していました。そこで悩んだことは,「解剖と超音波画像の違い」,「解剖書の平面を立体的に理解し直すこと」であり,「本当に,この画像で合ってる?」かどうか不安でした。
このセミナーを通して,受講される先生方の悩みを一緒に解決したいと考えています。
セミナー内容
・エコーの設定について
基本操作(ゲイン,深度,ダイナミックレンジ)機能(Bモード,ドップラー,エラストグラフィ)
・1人で画像を見る練習 間違いやすいポイント
画像の特徴(白と黒の違い),正常と疾患の違いor個体差の問題?
画像が見えない=音響陰影,見えないものが見える=音響増強,多重反射など
・1人でエコーを操作する練習 悩むポイント
描出した画像が異なる(ジェルでずれる,身体が動いてしまう)
動態を観察する際の注意点
応募はこちらから
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https://seminar.ugoitalab.com/event/20231126z/
LIVEセミナー/ZOOM【千葉慎一先生】肩関節の可動域制限と制限因子
◆講 師:千葉慎一先生
◆開催日:2023年12月03日(日) 10:00~12:00
概要
肩関節の動きは複数の関節が協調し一つの機能ユニットとして遂行されます。
肩関節可動域の制限因子は肩甲上腕関節のみに存在するのではなく、機能ユニットを構成する全ての関節に原因が存在する可能性があります。
したがって従来通りの肩甲上腕関節のみに対するアプローチでは可動域制限を改善することは困難であり、機能ユニット全体に対してアプローチする必要があります。しかし、評価で柔軟性の低下が確認された筋などの軟部組織に対するリラクゼーションやストレッチ、体幹や肩甲帯に対しては評価で運動制限が確認された方向への他動運動を正確に行うことで十分に可動域制限を改善することが出来ます。
肩関節可動域制限の治療の際に最も重要になることは、肩関節の運動を理解したうえで、どの関節のどの方向への動きが悪くなっているのか、その動きを邪魔している組織は何なのかを見つけだすこと、つまり評価であり、特別な治療手技はそれほど重要ではないと考えます。
今回の講習会では、まず初めに屈曲・伸展、外転・内転、外旋・内旋、それぞれの肩関節機能ユニットとしての動きを説明します。そして、その知識をもとに評価法を説明し、治療例を実技を交えてお話したいと思います。
応募はこちらから
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https://seminar.ugoitalab.com/event/20231203z/
LIVEセミナー/ZOOM【谷口圭吾先生】エラストグラフィによる運動器ストレスの画像評価と臨床応用の可能性
◆講 師:谷口圭吾先生
◆開催日:2023年12月10日(日) 10:00~11:30
概要
運動器の力学的なストレス評価は病態解明や傷害予防,運動機能の向上等を目的とし理学療法学やスポーツ医科学領域において重要です.
一方,従来の臨床的なストレス評価は定性的な側面が色濃く,定量が困難でありました.弾性率はスティフネスを表す物理量で,近年開発された超音波せん断波エラストグラフィは非侵襲的かつ局所的に生体軟組織の剛性率を捉えられることが認知されつつあります.
力学ストレスと組織スティフネスの関係性は組織を伸長した際の負荷と剛性率の線形関係から示され,筋伸長時の弾性変化は受動張力を強く反映する可能性が報告されています.
本セミナーでは献体の大腿直筋,長内転筋や肩後方関節包を対象とした剛性率−張力関係の実験解剖学的な検討について紹介し,ヒト生体における運動器ストレスの画像評価とその臨床応用の可能性を考える機会としたく思います.
応募はこちらから
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https://seminar.ugoitalab.com/event/20231210z/
LIVEセミナー/ZOOM【園部俊晴先生、赤羽根良和先生】私の考える膝関節・足関節の理学療法2023
◆講 師:園部俊晴先生、赤羽根良和先生
◆開催日:2023年12月17日(日) 9:00~12:30
概要
私の考える膝関節疾患の見方と理学療法2023:赤羽根良和先生 9:00~10:30
これまで、園部先生と共に膝関節・足関節をテーマにしたコラボセミナーを開催してきました。これまでの講演では、私は主に組織学に焦点を当てた講演テーマをお話ししてまいりましたが、園部先生とのコラボセミナーを通じて、運動連鎖と力学論の考え方から多くの知識を得る機会がありました。
この学びを臨床現場で活用し、膝関節痛の改善に向けて運動連鎖と力学論を応用し実践してまいりました。その結果、2023年のコラボセミナーでは、膝関節痛を改善するために必要な運動連鎖と力学論の考え方に焦点を当て、その重要性についてお伝えしたいと思います。
本講演では、実際の臨床ケースを通じて、私がどのように運動連鎖と力学論を考え、実践しているかについて詳しくご紹介します。
膝関節痛の改善には、組織論だけでなく、アライメントと力学論の考え方も不可欠です。
そこで、今回の講演では、膝関節の痛みを一時的に解消することができても、再発が頻繁に起こるとお悩みの方々に、この考え方とアプローチをお勧めいたします。臨床現場での実践例を交えながら、力学論を活用したアプローチについて詳しくお話しいたします。膝関節痛の改善に向けて新たな視点を提供し、皆さまの臨床実践に役立つ情報を共有できればと考えております。
私の考える足関節疾患の見方と理学療法2023:園部俊晴先生 10:40~12:10
足部・足関節は身体の土台であるため、これに対応できる知識と技術はそのまま膝関節・股関節・腰部の治療に応用できます。伝説的な理学療法士 入谷誠先生が巨人となった背景にも足部・足関節を追求した知見をその他の関節に応用したことにあります。こうしたことも踏まえ、このセミナーでは足部・足関節疾患の評価から治療までを私が実際に診た治療映像を交えお伝えします。
足部・足関節の評価と治療は、組織学的な推論はもちろんのこと、動作分析も含め力学的推論の知識が必ず必要です。
私も、赤羽根先生も、このコラボセミナーは毎年リニューアルし、何度受講しても満足いただけるように改善を繰り返しています。実際に、何度も、何度も受講する人が多いセミナーの1つですし、必ず受講してほしいセミナーでもあります。
【セミナー内容】
● 足部・足関節の臨床推論とは
● 評価と治療の実際
【到達目標】
1. 足部・足関節の評価と治療の流れを理解する。
2.足部・足関節の力学的負荷を理解する。
3.仮説検証作業とは何かを理解する。
コラボーアンサー 12:10~12:30
応募はこちらから
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https://seminar.ugoitalab.com/event/20231217z/
LIVEセミナー/ZOOM【小野志操先生】小野志操先生の考える腰痛の評価と治療
◆講 師:中山昇平先生
◆開催日:2023年12月24日(日) 10:00~13:00
概要
腰痛とは症状であり、診断名ではありません。
腰痛の発生要因は多岐に渡ります。骨折などの外傷や腰椎分離症などであれば、その要因は明確です。一方で、オーバーユースやミスユースなどを背景にした症状としての腰痛の場合、私たちはその評価に苦慮することとなります。
なかでも、筋筋膜性腰痛という診断名について違和感を感じてなりません。
皆さんは筋筋膜性膝痛や筋筋膜性肩痛などという診断名を聞かれたことは無いでしょう。
私は腰痛の病態は多くの場合、他の関節疾患と同様に、椎間関節周辺組織もしくは仙腸関節周辺組織の拘縮と椎間関節と仙腸関節周辺に機械的刺激が加わることで発生していると捉えています。その根拠は脊椎外科医が椎間関節ブロックもしくは腰神経後枝内側枝ブロックで確定診断をつけるという事実です。
治療においては、腹筋群や背筋強化を主体としたものにエビデンスがあると多く報告されていますが、関節可動域改善→筋力強化→動作改善→症状改善という理学療法の原則を考えた時に、症状発生要因を明確にすることが重要です。「どう治すか」の前に「どこを治すか」を考える必要があります。
腰痛という症状がどのように発生しているのか、画像所見から何を読み解くべきか、理学所見から疼痛発生要因をどう導くのかについてエビデンスを基に私の見解をお話しさせて頂きます。腰痛治療の本質に迫る1日にしたいと考えています。
応募はこちらから
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https://seminar.ugoitalab.com/event/20231224z/
その他の園部企画の講演・セミナー
※新型コロナウイルスの影響により、現在会場セミナーは中止しております。
Zoomセミナーは詳細が決まり次第、掲載していきます。
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