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理学療法士園部俊晴のブログ

皮膚の癒着や滑走障害を考える

新型コロナウィルスの影響で、人があまり外に出なくなり、多くの施設で利用者が減っています。

しかし3月に入り、なぜかラボは新患の紹介数が急速に増えています。

受付の堤さんが「予約の対応が多くて、他の仕事がすすみません」と困っているようでした。(◎_◎;)

理由はわからないですが、この状況でも紹介が増えている現状に感謝をし、これまで同様、誠実に一人ひとりの患者を診ていきたいと思っています。

私のできる事は限られていますので、焦らず、たゆまず、おこたらず、誠実に前進していきます。

 

 

さて、今回は「皮膚の癒着や滑走障害」についてお話ししたいと思います。

 

臨床で痛みを考えるとき、実は各組織の滑走障害は非常に多い病態といえます。

私の盟友である赤羽根良和先生と話をすると、特にそれを強く感じます(お互い考え方が似てるんです(^_^))。

組織によって滑走障害に対する考え方は異なりますが、今回は皮膚の癒着や滑走障害について詳しく述べたいと思います。

 

まず皮膚の特徴として、最も修復能力の強い組織と言えます。

実際に擦り傷を起こしても、あっという間にふさがりますし、気づいた時には傷がなくなったりもします。

 

ただし、修復能力は高くても再生能力はそれほど高くないと私は感じています。

 

私たちが知らなければならない知識として、皮下まで達した傷に関しては、修復能力は高いのですが、再生能力はそれほど高くないと私は考えているんです。

 

これは私の臨床経験から得られた知見ですが、人間の組織は、常に破壊と再生をり返しています。しかし、外傷などの理由で傷が皮下まで達すると、このサイクルが悪くなると感じています。

 

例えば、子供が大きな骨折によって変形治癒をしたとしても、破壊と再生を繰り返しながら、経時的にかなりその変形を修正してきます。

 

しかしその一方で、大きなケロイドが生じると、なかなかきれいに修復されません。実は私も小さい頃に生じた肘の火傷が、今でも鮮明に残っています。

 

こうしたことは、手術によってできた傷も同じように感じています。

下記の映像を見てください。

 

この映像のように、アキレス腱部は特に皮膚の癒着を生じやすく、皮下までの傷が存在すると、映像のように癒着を生じることが非常に多いんです。

映像で皮膚が傷の上でめり込んでいく様子が分かったと思います。

 

しかも、こうした癒着に対して何も手当てをしないでいると、20年経っても30年経っても癒着が改善しない症例を私はたくさん診てきました。

 

また他に強く感じる事は、創外固定を行った後の症例です(※ ここからの話は傷外固定を批判するものではありません。必要な患者がいますし、利点があることを踏まえて、説明しています。誤解のないようにしてください。)。

 

長期間、肌に金属が刺さった状態が続いていると、皮膚と皮下で強い癒着が生じることがあります。

このため、癒着が生じた場合皮膚は、筋を収縮しただけでエクボのように凹むことがあります。これは、曲げても同様のことが起こります。

 

つまり、皮膚と皮下組織が癒着すると、皮下の組織が動く度に皮膚が引っ張られて凹んでしまうのです。

こうした臨床経験から私は「皮膚の修復能力は高くても再生能力はそれほど高くないと考えているんです。そして、その影響力の強さを知っておいてください。

 

一度、皮膚の癒着が生じると、その改善には非常に時間がかかるか、もしくは困難になることがあります。

 

そして写真のような強い癒着が生じると、筋の機能も、角度も、動作も…

機能的に極めて大きな影響を受けることを医療人が知っておく必要があります。

今日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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LIVEセミナー/ZOOM「『なぜ?』がわかる!!臨床に最も多い症状の触診方法」

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LIVEセミナー/ZOOM「赤羽根良和が臨床の疑問に答えます」

◆講 師:赤羽根良和先生
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LIVEセミナー/ZOOM「肩関節のスポーツ障害と膝関節のスポーツ障害 ~肩巨人VS膝巨人~」

◆講 師:千葉慎一先生・園部俊晴
◆開催日:2021年4月11日 (日)

自宅でもセミナーにご参加いただけます!
※ウェビナーツール「Zoom」を使って、リアルタイムで配信します。

千葉慎一先生には、フォーム指導による投球障害肩・肘の治療ではなく、より理学療法士らしく、身体機能的な側面からみた投球障害肩・肘に対する理学慮法の進め方について解説していただきます。
園部は、スポーツでの膝関節障害で多く見受ける「半月板損傷」「膝蓋靱帯炎」「膝蓋下脂肪体炎」「鵞足炎」「腸脛靭帯炎」などの疾患の組織学的な評価と力学的な評価の方法を説明し、その上で私が実際に行っている治療を紹介します。
スポーツ疾患に関わる医療者には、必ず受講してほしいセミナーでもあります。ぜひご参加ください。

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LIVEセミナー/ZOOM「徒手運動療法のための筋筋膜経線」

◆講 師:板場英行先生
◆開催日:2021年4月18日 (日)

自宅でもセミナーにご参加いただけます!
※ウェビナーツール「Zoom」を使って、リアルタイムで配信します。

徒手療法の第一人者である板場英行先生のセミナーです。徒手理学療法、筋機能障害治療の基本、骨関節系疾患に対する治療手技など各地で豊富な実技指導をされておりますが、今回当会で初めて講演していただくことになりました。
今回は、セミナーでは運動機能障害に対するアナトミー・トレインの基本概念を基に、特に、腰部から骨盤環の運動機能障害に対するATCのコンセプトに基づく臨床実践治療手技を紹介していただきます。ぜひご参加ください。

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LIVEセミナー/ZOOM「下肢回旋障害をどう捉えてどう治すか」

◆講 師:大川孝浩先生・園部俊晴
◆開催日:2021年5月16日 (日)

自宅でもセミナーにご参加いただけます!
※ウェビナーツール「Zoom」を使って、リアルタイムで配信します。

大川孝浩先生にご快諾いただき、今回初めてのコラボセミナー開催となりました。
大川先生には、バイオメカニクスの観点から、Free momentの概念を通して歩行時の関節の回旋や捻じれストレスについて解説していただきます。
園部は、下肢障害(外傷を除く)が生じる力学的原因の1つである回旋負荷に関して、なぜ生じるのか?どのように改善するのか?を解説します。明日からすぐに結果が出る方法をご紹介します。ぜひご参加ください。

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LIVEセミナー/ZOOM「セラピストのためのキネシオロジーの基本」

◆講 師:弓岡光徳先生
◆開催日:2021年5月23日 (日)

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初学者にとって理解しにくい学問の一つであるキネシオロジーについて、キネシオロジーの基本を一つ一つ理解できるように、わかりやすく解説していただきます。
弓岡先生は「エッセンシャル・キネシオロジー 機能的運動学の基礎と臨床(エルゼビア・ジャパン発行)」の翻訳者の一人であり、歩行の力学に最も精通している一人です。基本をクリアにすれば苦手意識がある方も改善できますよ。ぜひご参加ください。

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LIVEセミナー/ZOOM「臨床に多い股関節痛に対する評価と運動療法」

◆講 師:赤羽根良和先生
◆開催日:2021年5月30日 (日)

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※ウェビナーツール「Zoom」を使って、リアルタイムで配信します。

変形性股関節症は臨床においてありふれた疾患であり、多くのセラピストが治療を経験しているかと思います。今回の講演では、股関節の外転筋を中心に病態を捉え、それに対する評価や運動療法を展開した内容です。これまで以上に治療成績が得られるような内容にしていきたいと思います。ぜひご参加ください。

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その他の園部企画の講演・セミナー

※新型コロナウイルスの影響により、現在会場セミナーは中止しております。
Zoomセミナーは詳細が決まり次第、掲載していきます。

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