腰痛に対してこんなリハビリしていませんか?

新企画『こう診てこう治す』ズームライブセミナーは、テーマ「膝関節」で6月21日に予定しています。
未来のセミナーのかたちが見えてきますので、是非、是非一度は参加してみてください。
最高に学びになることを約束します。(^^)
https://ugoitalab20200621s.peatix.com/
さて・・・
今回は、腰痛についてのお話です。
もしあなたが今、腰痛になって日常生活に支障を来したらどうしますか?
病院に行きますか?
接骨院に行きますか?
整体に行きますか?
2003年「腰痛に関する全国調査」の報告書によると、腰痛の治療に行く施設のトップ3は「整体・整骨院・接骨院」で、地域の整形外科医院(クリニック)は4位でした(おそらくこれは今でも大きく変わっていないと思います)。
これは、「病院に行っても腰痛は治らない」と一般的に認識されている1つの証拠ではないでしょうか。
もちろん病院は「画像診断」を行い、手術の必要が「あるかないか」をまずは診断することが大切です。
もし、手術の必要が「ない」と診断されたら、「痛み止めや湿布を渡して様子をみる」、または「リハビリを受けて様子をみる」となります。
このタイミングでリハビリを受けた方の多くの腰痛が改善したら、世間の認識は少しずつ変化してくるのではないでしょうか。
私は近い将来、花粉症と同じ「国民病」と言われている腰痛に対して、「まずはリハビリを受けてみよう」とか、「理学療法士に診てもらおう」と認識されるような世の中になってほしいと感じています。
そのためにはまず私たちが、腰痛の評価をもっと的確に行えるようになる必要があるのではないでしょうか。
臨床で最も多く遭遇する腰痛は「伸展痛」だと思いますが、あなたはこんなリハビリをしていませんか?
医師から変形性腰椎症という診断名で腰痛に対するリハビリオーダーがありました。
オーダーには関節可動域練習、筋力増強練習、自主トレーニング指導と書かれています。
まず問診をすると「体を反るときに痛いんです…」、「前かがみから体を起こす時に痛くて、いつも怖いからゆっくり起こしてます…」といった話が聴けました。
問診から伸展痛だということが分かり、実際に痛みのある腰を触れてみると、腰周りの脊柱起立筋がパンパンです。
さっそく脊柱起立筋を緩めることにしました。
そして「すこし筋肉が張っているところを緩めてみたのですがどうですか?」といって体を反らせると「だいぶ楽な感じです」という返答をいただきました。
この結果から、脊柱起立筋はアウターマッスルなので、インナーマッスルがおそらく働いていないからインナーマッスルを働かせる運動と、脊柱起立筋のストレッチを指導しなくては…と考えました。
ドローインの腹横筋を働かせる呼吸法や、簡単なストレッチを指導した後、再び痛みの出る動作をさせると「かなり楽になりました!」と言われたので、「毎日行えば腰痛も楽になりますよ」と伝えて1週間後に次のリハビリ予約を取りました。
この流れは一見良さそうに感じるかもしれませんが、評価としては不十分です。
その理由を説明しますので、これから話す内容はしっかりメモなどを取って覚えておいてください。
伸展痛は腰痛の誘発動作として最も多く、腰椎を伸展することで4つの組織に以下の負荷が生じます。
①椎間関節に圧縮負荷が生じる
②椎間関節周辺の筋・筋膜には縮む・たわむ負荷が生じる
③仙腸関節には滑走負荷が、仙腸関節の周辺靭帯には伸長負荷が生じる
④椎間孔が狭くなることで神経根に圧縮負荷が生じ、硬膜に圧力が生じる
さて…
あなたは伸展痛を伴った方のリハビリをしていく過程で、4つの組織の中でどの要素が痛みと強く関係しているのかを評価していますでしょうか。
①椎間関節性の痛みなのか
②筋・筋膜性の痛みなのか
③仙腸関節性の痛みなのか
④神経性の痛みなのか
それぞれの痛みに対してリハビリ内容も変わってくるのは当然ですが、先ほど例にあげたリハビリ内容ではこの評価が抜け落ちているんです。
だから評価としては不十分だと言いました。
もっと言えば、4つのどの組織に負荷が生じても脊柱起立筋がパンパンになることがあります。
だから筋肉だけ緩めても不十分で、主要な組織の負担を軽減させるためには何が必要かを考えてリハビリを行う必要があります。
是非、明日から腰椎の伸展痛を訴える方がいたら、問診でこのように質問してください。
「痛い場所を自分で指してもらえますか?」と
腰椎を伸展することで4つの組織に負荷が生じますが、どの組織かを判断するには、最初に「痛みを指す場所が①~④のどこか」を本人に聴くことが大切です。
なぜなら痛みは画像に映らないからです。
物的証拠がないから聴いて判断するしかないのです。
もし痛みが①の腰椎の真ん中付近であれば、椎間関節性の痛みかもしれないな…と考え次の評価へと移ります。
是非、明日からまずは「①~④のどれかを予測する」ことから始めてください。
そうです。
「痛い場所を自分で指してもらえますか?」と聞くことから始めてください(^-^)
さて、次回は伸展痛に最も多い「①椎間関節性の痛み」についてもう少し詳しく説明したいと思います。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
追伸:
腰痛に対してもっと詳しく学びたい方はこちら!
⇓ ⇓ ⇓
2020年8月30日(日)【成田崇矢先生・園部俊晴先生】
腰痛の疾患別アプローチと力学的アプローチ(Zoomセミナー・ライブ)
https://ugoitalab20200830.peatix.com/
これ必見です(^-^)
推薦セミナー
LIVEセミナー/ZOOM「臨床活用するための実践!歩行分析~機能不全と代償‐を見抜く術(すべ)~」
◆講 師:西守隆先生
◆開催日:2021年2月28日 (日)
自宅でもセミナーにご参加いただけます!
※ウェビナーツール「Zoom」を使って、リアルタイムで配信します。
今回は、歩行分析について具体的な事例の動画から機能不全と代償を区別する術、動作分析スキルを解説していただきます。西守隆先生は、関西医療学園専門学校の理学療法学科の学科長をされていますが、今回の講演では、実際にたくさんの学生に日々お教えしている内容を聞くことができるチャンスです。ぜひご参加ください。
応募はこちらから
↓ ↓ ↓
https://ugoitalab20210228.peatix.com/
LIVEセミナー/ZOOM「投球障害肩に対する競技復帰までの理学療法」
◆講 師:村木孝行先生
◆開催日:2021年3月5日 (金)
自宅でもセミナーにご参加いただけます!
※ウェビナーツール「Zoom」を使って、リアルタイムで配信します。
肩の治療で最も注目されている村木孝行先生のセミナーです。私の知人も例外なく「彼は本物!」と言います。
投球障害肩は痛み・機能と投球が相互に影響しているため、痛みや機能低下の改善をさせていくとともに、不適切な投球動作の修正を図る必要があります。評価・治療、競技復帰に向けた準備までを解説していただきます。ぜひご参加ください。
応募はこちらから
↓ ↓ ↓
https://ugoitalab20210305.peatix.com/
限定セミナー/ZOOM症例検討「こう診てこう治す 腰痛の評価と治療編 アンコール企画」
◆講 師:成田崇矢先生
◆開催日:2021年3月7日 (日)
自宅でもセミナーにご参加いただけます!
※ウェビナーツール「Zoom」を使って、実際の症例動画を用いて評価~治療に至るプロセスを通じ、受講生同士がディスカッションし、講師が解説していく形式で進行します。
成田先生が最も得意とする「腰痛患者」 の評価と治療について、腰痛患者を診る際に成田先生が行っている一通りの手順を説明します。特に「構造学的な見方」と「力学的な見方」の両方を理解する過程が重要です。この2つがマッチングすると、腰痛の臨床が非常に理解しやすくなります。必ず「参加して良かった!」と思っていただけると思いますよ(^_^)ぜひご参加ください。
応募はこちらから
↓ ↓ ↓
https://ugoitalab20210307.peatix.com/
Liveセミナー/Zoom「園部俊晴の膝伸展制限の評価と治療(出版記念セミナー第2弾)」
◆講 師:園部俊晴
◆開催日:2021年3月14日 (日)
自宅でもセミナーにご参加いただけます!
※ウェビナーツール「Zoom」を使って、リアルタイムで配信します。
2月10日に発売される私の書籍「園部俊晴の臨床 膝関節」の出版記念セミナー、第2弾です!
膝関節疾患を診る上で、可動域制限のうち、伸展制限を改善できれば、その場で患者に「すごく楽です!」と必ず言われます。しかもそれはわかずかな時間で、特別な技術を使わなくてもできることを多くの人に知ってもらいたいと考えています。明日からすぐに使える技術が満載です。あなた自身が明日から必ず変わることができるセミナーになることをお約束します。ぜひご参加ください。
応募はこちらから
↓ ↓ ↓
https://ugoitalab20210314.peatix.com/
LIVEセミナー/ZOOM「吉尾雅春と園部俊晴が股関節に迫る!」
◆講 師:吉尾雅春先生・園部俊晴
◆開催日:2021年3月21日 (日)
自宅でもセミナーにご参加いただけます!
※ウェビナーツール「Zoom」を使って、リアルタイムで配信します。
吉尾雅春先生には、神経学の視点から考える股関節の理学療法を動画を交えながら解説していただきます。
園部は、整形の視点から股関節でよくある痛みについて私の行っている第3水準の評価をご紹介し、明日からすぐに使える技術をお伝えします。股関節疾患に興味のある方には、必ず役立つセミナーになりますので、ぜひご覧ください。
応募はこちらから
↓ ↓ ↓
https://ugoitalab20210321.peatix.com/
LIVEセミナー/ZOOM「股関節疾患のクリニカルリーズニング」
◆講 師:永井聡先生
◆開催日:2021年3月28日 (日)
自宅でもセミナーにご参加いただけます!
※ウェビナーツール「Zoom」を使って、リアルタイムで配信します。
今回は、クリニカルリーズニングと効果的な運動療法について解説していただきます。股関節疾患の臨床では、問診からのクリニカルリーズニングが必要であり、さらに身体評価をしていくためには、足部から体幹、肩甲帯、頚部までの影響もリーズニングしていくことが重要であることを理解できます。
永井聡先生のセミナーは和やかで楽しいことで人気のセミナーです 。ぜひご参加ください。
応募はこちらから
↓ ↓ ↓
https://ugoitalab20210328.peatix.com/
LIVEセミナー/ZOOM「『なぜ?』がわかる!!臨床に最も多い症状の触診方法」
◆講 師:工藤慎太郎先生
◆開催日:2021年4月4日 (日)
自宅でもセミナーにご参加いただけます!
※ウェビナーツール「Zoom」を使って、リアルタイムで配信します。
今回は、なぜ触診が必要なのか?どこまで繊細な技術が必要とされるか?を解説し、それを達成するために必要なスキル、それを練習する方法を紹介していただきます。
工藤先生は研究者として、臨床家として、真に運動器を追求している臨床家のお一人です。大学教員でありながら、臨床に対する熱意が非常に強く、多角的に物事を捉えることができる素晴らしい先生だと思います。ぜひご参加ください。
応募はこちらから
↓ ↓ ↓
https://ugoitalab20210404.peatix.com/
LIVEセミナー/ZOOM「赤羽根良和が臨床の疑問に答えます」
◆講 師:赤羽根良和先生
◆開催日:2021年4月8日 (日)
自宅でもセミナーにご参加いただけます!
※ウェビナーツール「Zoom」を使って、リアルタイムで配信します。
今回は、普段の臨床で感じている疑問を業界のトップランナーである赤羽根良和先生に質問でき、セミナー内で直接お答えいただけるセミナーです。運動器リハビリにおいて全関節の知識を網羅している赤羽根先生ならではの特別企画となっています。
皆さんの抱えている悩みや聞きたいけど聞けなかった疑問をこの機会に解消しましょう!ぜひご参加ください。
応募はこちらから
↓ ↓ ↓
https://ugoitalab20210408.peatix.com/
LIVEセミナー/ZOOM「肩関節のスポーツ障害と膝関節のスポーツ障害 ~肩巨人VS膝巨人~」
◆講 師:千葉慎一先生・園部俊晴
◆開催日:2021年4月11日 (日)
自宅でもセミナーにご参加いただけます!
※ウェビナーツール「Zoom」を使って、リアルタイムで配信します。
千葉慎一先生には、フォーム指導による投球障害肩・肘の治療ではなく、より理学療法士らしく、身体機能的な側面からみた投球障害肩・肘に対する理学慮法の進め方について解説していただきます。
園部は、スポーツでの膝関節障害で多く見受ける「半月板損傷」「膝蓋靱帯炎」「膝蓋下脂肪体炎」「鵞足炎」「腸脛靭帯炎」などの疾患の組織学的な評価と力学的な評価の方法を説明し、その上で私が実際に行っている治療を紹介します。
スポーツ疾患に関わる医療者には、必ず受講してほしいセミナーでもあります。ぜひご参加ください。
応募はこちらから
↓ ↓ ↓
https://ugoitalab20210411.peatix.com/
LIVEセミナー/ZOOM「徒手運動療法のための筋筋膜経線」
◆講 師:板場英行先生
◆開催日:2021年4月18日 (日)
自宅でもセミナーにご参加いただけます!
※ウェビナーツール「Zoom」を使って、リアルタイムで配信します。
徒手療法の第一人者である板場英行先生のセミナーです。徒手理学療法、筋機能障害治療の基本、骨関節系疾患に対する治療手技など各地で豊富な実技指導をされておりますが、今回当会で初めて講演していただくことになりました。
今回は、セミナーでは運動機能障害に対するアナトミー・トレインの基本概念を基に、特に、腰部から骨盤環の運動機能障害に対するATCのコンセプトに基づく臨床実践治療手技を紹介していただきます。ぜひご参加ください。
応募はこちらから
↓ ↓ ↓
https://ugoitalab20210418.peatix.com/
LIVEセミナー/ZOOM「下肢回旋障害をどう捉えてどう治すか」
◆講 師:大川孝浩先生・園部俊晴
◆開催日:2021年5月16日 (日)
自宅でもセミナーにご参加いただけます!
※ウェビナーツール「Zoom」を使って、リアルタイムで配信します。
大川孝浩先生にご快諾いただき、今回初めてのコラボセミナー開催となりました。
大川先生には、バイオメカニクスの観点から、Free momentの概念を通して歩行時の関節の回旋や捻じれストレスについて解説していただきます。
園部は、下肢障害(外傷を除く)が生じる力学的原因の1つである回旋負荷に関して、なぜ生じるのか?どのように改善するのか?を解説します。明日からすぐに結果が出る方法をご紹介します。ぜひご参加ください。
応募はこちらから
↓ ↓ ↓
https://ugoitalab20210516.peatix.com/
LIVEセミナー/ZOOM「セラピストのためのキネシオロジーの基本」
◆講 師:弓岡光徳先生
◆開催日:2021年5月23日 (日)
自宅でもセミナーにご参加いただけます!
※ウェビナーツール「Zoom」を使って、リアルタイムで配信します。
初学者にとって理解しにくい学問の一つであるキネシオロジーについて、キネシオロジーの基本を一つ一つ理解できるように、わかりやすく解説していただきます。
弓岡先生は「エッセンシャル・キネシオロジー 機能的運動学の基礎と臨床(エルゼビア・ジャパン発行)」の翻訳者の一人であり、歩行の力学に最も精通している一人です。基本をクリアにすれば苦手意識がある方も改善できますよ。ぜひご参加ください。
応募はこちらから
↓ ↓ ↓
https://ugoitalab20210523.peatix.com/
LIVEセミナー/ZOOM「臨床に多い股関節痛に対する評価と運動療法」
◆講 師:赤羽根良和先生
◆開催日:2021年5月30日 (日)
自宅でもセミナーにご参加いただけます!
※ウェビナーツール「Zoom」を使って、リアルタイムで配信します。
変形性股関節症は臨床においてありふれた疾患であり、多くのセラピストが治療を経験しているかと思います。今回の講演では、股関節の外転筋を中心に病態を捉え、それに対する評価や運動療法を展開した内容です。これまで以上に治療成績が得られるような内容にしていきたいと思います。ぜひご参加ください。
応募はこちらから
↓ ↓ ↓
https://ugoitalab20210530.peatix.com/
その他の園部企画の講演・セミナー
※新型コロナウイルスの影響により、現在会場セミナーは中止しております。
Zoomセミナーは詳細が決まり次第、掲載していきます。
メール講座・メールマガジンの登録
メルマガ登録すると下記の情報をお知らせします(現在までの登録者数:4361名(2020年12月19日時点))
■力学的推論を理解するためのメール講座(無料)
このメール講座では全49回に渡って力学的推論を理解するための基本的な知識をステップ形式でお伝えします。
後半にいくほど面白い内容が待ってますよ(^_^)
全49回の内容はコチラ
※ 全49回の講座のうち、とても重要な講座の一例を下記に公開します。絶対参考になりますので、是非、ご覧ください。
メール講座第16回 → https://www.youtube.com/watch?v=xLqqbMH5F8A
■臨床に役立つリアルな情報メール
このメールでは下記の情報をお伝えします。
・ブログ更新のお知らせ
・ メルマガ登録者限定セミナーのお知らせ
・ ブログで紹介する臨床より、その先の説明(映像解説など)。
・ ブログでは書けないその先のとっておき内容
登録はこちらから
なお、メールマガジンに登録していただいた方には「無料レポート:脊柱弯曲の決定因子について」をお送りいたします。
メールマガジンが届かない場合
<メールマガジンに登録したがメールが何も届かない場合>
まずは迷惑メールフォルダをご確認ください。
Gmail などのフリーメールアドレスでは迷惑メールと判断される場合があります。
お手数ですが、今一度迷惑メールフォルダをご確認ください。
もし迷惑メールにも見当たらない場合は
登録されたメールアドレスが間違っている場合があります。
<携帯キャリアのメールアドレスを登録した場合>
携帯電話会社のメールアドレスはドメイン設定をしていただく必要がある場合があります。
master@voice-ex.com
からメルマガが届きますので、
下記のサイトを参考にドメイン設定をお願い致します。
【Docomo】
Docomoの迷惑メール設定方法
【AU】
AUの迷惑メール設定方法
【Softbank】
Softbankの迷惑メール設定方法
おすすめ記事
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。