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理学療法士園部俊晴のブログ

良好な動きとは何か? 動作分析の真髄!

今回は、私の臨床で最も重要な事をお伝えします。

 

私はこれまでの30年で動作分析を主体に臨床を取り組んできました。

 

そのことから言えることとして、

動作分析を行う上で重要なことは・・・

良好な動きとは何か?」 を明確な言語化として有していることだと考えています。

もっと言うと、動作を変えるときに最終的な目的は何か? を理解していることが重要であると感じています。

 

そのため、今回のブログでは「良好な動きとは何か?」このことについて、お伝えしたいと思います。

 

 

私は新人のころから入谷誠先生の師事を受け、力学の重要性を学んできました。

新人の時から伝説の理学療法士のもとで学べたことは人生の財産となっています。

 

その中で、今回のテーマとして取り上げた「良好な動きとは何か?」が真に理解できるようになったことが、臨床家として飛躍的に成長するきっかけになったと感じています。

 

かつては、なんらかの操作を行った後に

「スムーズに歩けていたらいいのかな」、「骨盤が迫ってくるように見えたらいいのかな」「体重が前に乗ればよいのかな」といったように、動作を変えるときの最終的な目的が曖昧でした。

 

正直に言うと、何を目的に動作を変えるのか? この概念がコロコロと移り変わっていました(強く悩んでいた時代がありました)。

 

このため、起こった変化が良好な変化であるのか、そうでないのかが、自信をもって判断できていなかったように思います。

 

最終的に何を目的として動作を変えるのかが曖昧なわけですから、良い結果も、悪い結果も、それがどうして良いのか、どうして悪いのかが、よく分かっていなかったというのが正直なところだったように思います。

 

しかし、「良好な動きとは何か?」が分かるようになったことで、その変化が良好な変化なのか、そうでないのかを、基準をもって判断できるようになりました。

これは私の治療概念に大きな影響を与えてくれました。

そして、このことをきっかけにわたしの臨床力は一気に飛躍することができたといっても過言ではありません。

 

 

では、動作分析における良好な動きとはなんでしょうか?

私の臨床30年の経験から、動作を変えるときの最終的な目的

「立脚終期に体幹が最も遠くに行く振り子運動」と考えています。

 

歩行動作とは、突き詰めていうと足に上に体幹という重いかたまりを乗せて前方に運ぶ動作のことです。

立脚前半相の荷重応答期(LR)に体重を支持した後(下図a)、

足の真上に体幹が乗り、この時身体重心は最も高い位置に達します(下図b)。

そして、最高位に達した身体重心を下に移動させながら前方に体幹を運びます(下図c)。

これが最も効率的な歩行です。

 

そしてこの動作を変えるときの最終的な目的を達成するために以下の3つが必要です。

 

私は上記の3つの機能を達成した動きを「倒立振り子」と呼んでいます。

そして、ここに達したときに、必ず患者が「歩きやすい」「痛みが少ない」「力が入る」といった明確な反応をしてくれます。

これは、運動器、スポーツ、脳血管障害、など分野を問いません

もっと言うと、健常者でも必ず明確な反応が現れます。

 

つまり、すべての人類に共通して利用できるめちゃめちゃ重要な概念になるんです。

 

 

いかがだったでしょうか?

最終的に何を変えるのか、これが分かって動作分析を行う重要性について分かっていただけたと思います。

 

ただし、良好な変化とはなにか、 この本質を「知っている」のと、「理解している」のと、「実践できる」のは、すべて全く異なります。

だからこそ、今後も実技の実践を通じ、そのことを多くの方に伝えていきたいと考えています。

 

今回紹介した倒立振り子の診方については

3日間徹底的に動作分析を行う「3日間集中講座」で直接指導します。

今年の秋にも開催予定で、近日、公開しますので、UGOITAのホームページを随時チェックしてください。必ずすぐに満席になりますので、ご希望の方はお早めにご応募ください。

https://seminar.ugoitalab.com/?_gl=1%2Aojn7dp%2A_ga%2AMTcxNDY4MjY2Ni4xNzE3Mzc3OTU1%2A_ga_JHKYX273DP%2AMTcxNzk4MDEzOC41LjEuMTcxNzk4MDI1NC42MC4wLjUxNTE4MDEyNw…

 

推薦セミナー

LIVEセミナー/ZOOM【齊藤正佳先生】1単位で診れる!!鼡径部痛を末梢神経から考える

講 師:齊藤正佳先生

開催日:2024年9月7日(土) 18:00~21:00

 

概要

運動器疾患に関わるセラピストに求められることの一つに、痛みを取り除くことが挙げられます。

鼡径部の痛みも同様ですが、鼡径部の痛みは腰痛や股関節周囲の痛みと関連しあい、広範囲に渡ることがあります。これらの痛みを取り除くためには身体所見と画像所見とから病態を探ることが求められるものの、画像からは病態が得られないこともあり、困ることが多いのも事実です。

しかし、(末梢)神経により引き起こされた痛みと考えれば、腰痛や股関節周囲に幅広く出現していると理解できます。そのため、身体所見では、圧痛だけでなく伸長テストや筋出力などから病態を把握することが極めて重要となってきます。

本セミナーでは、末梢神経障害由来の鼡径部痛について、身体所見の取り方や運動療法の進め方を、症例を交えて紹介します。

【セミナー内容】
●前半
・鼡径部、股関節の機能解剖
・鼡径部、股関節を走行する(末梢)神経

●後半
・機能解剖を基にした評価、運動療法
・症例紹介

【到達目標】
・(末梢)神経障害による鼡径部痛を理解する
・圧痛が認められる理由を理解する
・末梢神経障害に伴う身体所見を知る
・運動療法の進め方を知る

【参考資料】
・お手持ちの解剖学書
・坂 雅之:臨床の疑問に答える軟部組織の障害と理学m療法〜解剖と病態の理解に基づく評価と治療. 羊土社, 2023

 

応募はこちらから

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https://seminar.ugoitalab.com/event/20240907z/

 

LIVEセミナー/ZOOM【山本伸一先生】脳卒中患者の上肢・体幹機能へのアプローチ〜臨床に多い上肢の痛みと動きを体幹との関連から考える〜

講 師:山本伸一先生

開催日:2024年9月21日(土) 18:00~21:00

 

概要

上肢・手の機能アプローチは個別性であることから、それぞれ悩むことが多いと思います。しかし、一方では共通要素もあり、その原則・指針を理解することで介入のバリエーションにつながることになります。

今回の研修会では、これら含めた脳卒中の障害像の基礎理解とともに上肢・手の機能の問題点と介入について整理します。そのうえで脳卒中における肩の痛みの機序から種類等をご説明いたします。それぞれの臨床に活かせていただければと思います。

初めての方でも全くだいじょうぶです。わかりやすく説明いたします。また、これまでに参加された方でもOKです。宜しくお願いいたします。

翌日には実技セミナーを開催します。合わせて受講すれば理解が深まります。
【山本伸一先生】脳卒中患者の上肢・体幹機能へのアプローチ〜臨床に多い上肢の痛みと動きを体幹との関連から考える〜(実技セミナー)

 

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https://seminar.ugoitalab.com/event/20240921z/

 

LIVEセミナー/ZOOM【中村尚人先生】側弯症の保存療法について〜SOSORTのガイドラインと日本の現状〜

講 師:中村尚人先生

開催日:2024年9月29日(日) 9:00~12:00

 

概要

側弯症について日本では手術以外のエビデンスは構築されておらず、医療保険で保存療法を積極的に提供する施設はほとんどない。
しかし、海外では2006年にSOSORT(The International Society on Scoliosis Orthopaedic and Rehabilitation Treatment)が設立され、保存療法の可能性についての研究を行い、2016年にガイドラインを作成して、そのガイドラインを準拠する技術を8つ認定しています。残念ながら日本にはこれらの情報が入ってきておらず、一部の患者さんは保存療法のために海外に出ているのが実情です。
今回は、このSOSORTのガイドラインを概説し、またここ10年間側弯症の保存療法に関わってきた臨床的知見をお伝えします。
【内容】
・SOSORTの概説と保存療法のガイドライン
・海外の側弯症治療の現状と日本
・側弯症の保存療法のポイント
・保存療法のエビデンスと課題
・日本で理想的な保存療法を実現するために必要なこと

 

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LIVEセミナー/ZOOM【祝広孝先生】MCP(触察技術を用いた筋コンディショニング)の理論と効果

講 師:祝広孝先生

開催日:2024年10月5日(土) 19:00~22:00

 

概要

【講演内容】
・MCPの理論と効果について
・骨格筋に視点をおいた姿勢変化や関節機能異常の捉え方

【到達目標】
・MCPの理論を理解する
・骨格筋に視点をおいた姿勢変化や関節機能異常の診方を理解する

【参考資料】
骨格筋の形と触察法(大峰閣)http://daihokaku.com/index.html

【MCPとは】
MCPはリハビリテーションの現場だけでなく、スポーツ選手のコンディショニングの現場などで対象者の持つ潜在的な筋の伸長性や収縮パフォーマンスを即時に引き出す事ができるテクニックです。

MCPは様々な手技の不思議を解剖学を軸に考察する中で生まれた理論を土台としています。故に理論上の限界はありますが、逆に理論の範疇であれば、誰でもどの筋に対しても同じ効果が得られ、その再現性は他に類をみません。

MCPでは正確な解剖学的情報と体表解剖学の技術(触察)により、個別の筋に対して選択的にアプローチが可能です。症状と原因筋の関係がより明確となる事により、以降の対象者の症状に対する臨床推論の精度も向上します。

MCPは単独でも使えるテクニックですが、その理論は人の身体を触れるテクニックの基礎となる理論と言え、皆さんの現在用いている各種テクニックに組み込む事で、そのテクニック自体のスキルも向上させてくれるはずです。

 

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LIVEセミナー/ZOOM【中宿伸哉先生】足部障害における理学療法の実際

講 師:中宿伸哉先生

開催日:2024年10月12日(土) 18:00~19:30

 

概要

足部障害を考える上で切り離せないのが、アーチの構造です。内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチの3軸で構成されるアーチは、歩行時の推進力に影響するだけでなく、床面からの衝撃を適度に吸収することで、下肢の関節への応力集中を防止します。

アーチの構成は、各足根骨によって形成されます。そのため、各々の骨がどのように動くのかを理解することが必要です。筋や靭帯の緊張によって能動的に動く骨もあれば、隣接の骨から受動的に動く骨もあります。隣接した骨がお互いにバランスよく連動して動くことが求められますが、これらが破綻した時に、どの部分が補うのかで障害の程度が異なります。筋機能によって補うのであれば、筋由来の疼痛が出現する可能性があり、靭帯や関節にストレスが加われば、これらが疼痛の原因になりえます。

足部障害には、足底挿板によるアライメント補正が有効です。一方で、膝関節や股関節のマルアライメントにより、足部への重心移動が変化することによってもアーチ構造に影響します。どちらが効果として有効であるかは、それぞれが相互作用として影響するため、一概に述べることはできません。現に、足底挿板によって膝、股関節のアライメントも補正され、これら周囲の筋力が改善することも珍しくありません。股関節や膝関節の筋力低下が足部障害に影響しているからといって、各々に単発的なトレーニングを安易に行うべきではないと考えます。臨床的には、よいアライメントの中で、いかに筋の発揮能力を高める複合的なトレーニングを行えるかが重要です。理学療法士の役割は、それに影響するであろう足部の疼痛や拘縮改善を適切に行うことです。

本講義では、足部機能の理解と、徒手的治療、足底挿板療法を中心に提示致します。

【セミナー内容】
・足部の機能解剖
・足部アーチの構造と機能
・足部障害の基本的評価
・各足部疾患の病態と治療

 

応募はこちらから

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https://seminar.ugoitalab.com/event/20241012z/

 

LIVEセミナー/ZOOM【岡本光司先生】もう悩まない!坐骨神経由来の複雑な痛みを紐解く〜大腰筋の深層を科学する〜

講 師:岡本光司先生

開催日:2024年10月26日(土) 18:00~19:30

 

概要

「いわゆる坐骨神経痛」といえば、梨状筋よりも末梢の病態—そう考える人が多いのではないでしょうか。しかし、梨状筋より末梢の組織に対して理学療法を行ってみても、一時的に改善を認めるも症状が再発する症例を多く経験してきました。

それでは「なぜ、痛みが元に戻るのか?」「何か大切なことを見逃しているのではないか?」この原因を探るため、筋力評価を軸とした理学的所見をとってみると、L5、S1神経根障害を示唆する所見をしばしば認めました。

今回、L5、S1神経根障害の捉え方およびそのアプローチ(大腰筋や多裂筋)をご紹介します。

リハビリ現場での23年間、「いわゆる坐骨神経痛」を診てきた立場で、紆余曲折の末に導き出され辿り着いた、48才シニアPT「オレみたいになるな!失敗から学ぶ【坐骨神経痛の真実】」必見の内容です。

【この講演でマスターして欲しいポイントは・・・】

ズバリ、「理学的所見の本質を理解する」です。理学的所見は病態を教えてくれます。「いわゆる坐骨神経痛」の病態を炙り出すと、やるべき理学療法がおのずと選択されるのです。あなたの理学療法の内容が180°激変します。

 

応募はこちらから

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https://seminar.ugoitalab.com/event/20241026z/

 

その他の園部企画の講演・セミナー

 

※新型コロナウイルスの影響により、現在会場セミナーは中止しております。
Zoomセミナーは詳細が決まり次第、掲載していきます。

 

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